10月も後半に差し掛かり、秋晴れが気持ちの良い日が続いていますが、朝晩はぐんと冷え込む日も増えてきました。本格的な寒さがやってくる前に、ちょっと近場ででもリゾート体験ができればと思っていた矢先「グランドーム福岡ふくつ」のオープン情報を目にした私。福岡生まれの福岡育ちなので、福津エリアの海が綺麗なことも知っていたため、あの景観の中でグランピングができることにとても心惹かれました。そこで今回、友人を誘ってグランピングデビューすることに!
「グランドーム福岡ふくつ」での初めてのグランピングは、感動と興奮の連続。これから私たちのグランピング体験についてくわしくお話ししていきますね!
目次
福岡県福津市にある、グランドーム福岡ふくつへは車で向かいました。私の自宅からは1時間ほど、博多からなら40分ほどです。近場で1泊旅行に出かけるにはちょうどよい距離感。長時間運転が苦手な方でも負担なく行くことができる距離です。今回、行きは高速道路を利用し古賀インターで下車しましたが、帰りは高速道路を使わずに走ったところ博多まで1時間ほど。時間のある方は、高速道路を経由せずにゆっくり走るのも良いと思います。
このあたりは福岡に住む人なら皆知っている、海が綺麗なエリア。福岡は西と東に透明度の高い綺麗な海があるのですが、まさに福津は東エリアのビーチの中心地です。夏は海水浴客で賑わう津屋崎にグランピング施設がオープンしたとあって、福岡ではちょっとした話題にもなっていました。
海を望む福津エリアはとてものんびりしていて、博多からたった40分しか離れていない場所とは思えないほどゆったりとして落ち着いた雰囲気。日常を離れ、リゾート気分を満喫するにはピッタリの場所だと思いました。
駐車場に車を止めるとすぐに大きな「グランドーム福岡ふくつ」のサインが書かれている管理棟(センターハウス)が目に入りました。ここにあるフロントでチェックインを済ませてからお部屋に移動するのですが、もうすでにこの時点で大興奮!なぜなら、そこにはたくさんの食のアクティビティが用意されていたからです。
「まずは荷物を置きに行かなきゃ」と部屋に移動する私たち。すると、ここで「ご自由にお取りください」と書かれているアメニティの棚が目に入りました。「グランピングだし、アメニティはあまり充実していないかも…」とスキンケア用品や洗顔用具はあれこれ準備してきたのですが、持ってくる必要はなかったなと後悔するほどの充実ぶり!高級ホテル並みに「シートマスク」や「バスソルト」、髪の毛をまとめる「ヘアクリップ」まで準備されていて驚きました。女性にとっては最高にうれしい配慮です。これなら本当に手ぶらでOKだと思いました。
グランピングと言えば、誰もが想像するのがインスタ映え抜群のオシャレなドームテント。グランドーム福岡ふくつのドームテントも期待に違わず、最高にオシャレでした。とにかく写真を撮らずにはいられないほど素敵な雰囲気に、私も友人も一気にテンションが上がります。
ドームテント内には、なんと憧れのハンモックが!さっそく使ってみましたが、これが思いのほか快適で日常を忘れてしまう心地よさ。半透明になったドームの前面にはソファが置かれており、ここに座ると外の景色がゆっくり眺められるようになっています。
私たちが宿泊したのは「セントラルドーム」という敷地の中央部に位置する近いドームテント。海に面した「マリンドーム」ではなかったので、景色には期待していなかったのですが、実際にはしっかりと海も眺められてとてもラッキー!リゾート感を満喫することができました。
但し、セントラルドームはドームテントの位置によって全く海が見えないところや、少し海が見えるところなどがあるそうです。
ドームテントで一息ついた後、食のアクティビティもしっかり体験しなきゃ!とセンターハウスに戻りました。グランドーム福岡ふくつでは、「たい焼き作り」、「ピザ作り」、「ポテトチップス作り」、「燻製体験」などさまざまな体験型のアクティビティが用意されており、その中から1グループにつき2つまで無料で体験することができるようになっています。
私たちはさっそくピザ作りからチャレンジ!ピザ生地はすでに成形されていて、そこにソースや具材をのせてピザ窯に入れるだけなので、お子様でも簡単に調理できます。とはいえ、ピザ窯は薪を燃やして加熱する本格的なもの。スタッフが、窯の後方から薪を入れて火をつけてくれました。待つこと数分。薪火で焼いたピザは最高!生地はサクサクもちもちとしていて絶品でした。
次に私たちが選んだのは、ポテトチップス作り体験。じゃがいもをスライサーでスライスして、フライヤーでカリッと揚げます。揚げたてのポテトチップスはやめられないおいしさ! ここで食べすぎると夕食が食べられなくなるとわかっていても、口に運ぶ手が止まりませんでした(笑)
グランドーム福岡ふくつには、「八女茶マルシェ」「コットンキャンディ作り」など、他にも食にまつわるアクティビティがたくさん用意されていました。無類のコーヒー好きの私にとって、たまらなかったのは「コーヒーマルシェ」です。コーヒーはたくさんの種類が用意されている中から好きな生の豆を選び、それを自分で焙煎し、挽いて、ドリップしていただくというもの。焙煎したて、挽きたてのコーヒーが飲めるなんて最高の贅沢です。
センターハウスにはたくさんのテーブル席が用意されていて、つくったお料理や飲み物をここでいただけるようになっています。お天気も良く、開放感たっぷりの半アウトドアの空間で、自分で淹れたコーヒーを片手に、至福のひとときを過ごしました。
アクティビティを一通り終えて、センターハウスから一歩外に出ると、ピンクとブルーのグラデーションに美しく染まる空が見えました。ちょうど日没直後のサンセットタイムです。しばらくこの美しい景色を眺めようと海のほうに向かって歩いていくと、そこにはぽっかりと開けた場所が!
敷地の中の海にせり出した部分にはドームテントがなく、海に向かってベンチが置かれているだけ。開放的な芝生広場で、思い存分オーシャンビューを楽しめるようになっています。キレイな夕焼けを友人と二人でひとしきり堪能してからドームテントに戻りました。
18時半にBBQをお願いしていたため、開始時間の少し前になるとスタッフの方がたくさんの食材を運んできてくれました。彩り鮮やかなサラダから、アンガスビーフ、特製タレの漬け込んだスペアリブ、ジャンボウインナー、海老、チーズフォンデュ、テールスープ、アヒージョなどなど、それはもうすごいボリュームです!
お肉はとってもやわらかくてジューシー、スペアリブもタレの味がしっかりとしみ込んでいて絶品。肉だけでなく海鮮も楽しめたのが福岡人としてうれしかったポイントです。ちなみに、焼き野菜用のお野菜はセンターハウスの「野菜マルシェ」で好きなお野菜をチョイスできます。地産地消をテーマにしているだけあって、地元の食材がふんだんに使われている上に、季節やその時々に入荷する旬の食材などにあわせて、内容を変更しているのだそうです。食にはとてもこだわっていると感じました。
食事は、ドームテントのすぐ横にある専用のダイニングスペースで。このスペースが全てのドームテントに併設されていて、キッチンやお風呂、トイレもあります。もちろん冷暖房も完備。この日はちょっぴり肌寒かったので、窓を閉めて食事をしましたが、真冬でもガラス越しに外を眺めながら快適に食事ができるのがいいなと思いました。
ドームテントのあるデッキには焚き火ができるファイヤーピットも併設されていました。薪や着火剤なども用意されており、プライベートな空間で自由に焚火を楽しめるようになっています。
食後の楽しみにしていた焚き火体験。ところが、夜になっていきなり雷がピカッと光ったと思ったらなんと大雨に。その後、急に満月が顔を出したり、また雨が降ったりと妙な空模様でしたが、雨が止んだ隙に念願の焚き火を実現することができました!
昼の晴天とは打って変わって、夜は不安定なお天気でしたが、焚火の後は楽しみにしていたジェラートを楽しむためにセンターハウス横のクリアドームへ。ショーケースをのぞくと、まるでジェラート屋さんのようにたくさんの種類が並んでいて、テンションが上がります。迷った挙句、結局選びきれなかった私たちは、食べたいジェラードを少しずつカップに取って色々試すことにしました。
どれもとてもおいしかったのですが、特に私が気に入ったのは北海道メロン。友人はベルギーチョコレートが気に入ったようです。いろいろ食べられるので、欲張りさんも大満足できるはずです。
夜も更けてきたところで、そろそろお風呂に入ろうと湯船にお湯を溜めました。浴槽は、まるで温泉旅館に来たかのような和の趣きのある陶器製です。グランドーム福岡ふくつに泊まってみて驚いたのが「お風呂が広い!」ということ。
窓を開けながらお湯に浸かると、露天風呂に入っているかのような極上の気分を味わうことができます。この日は肌寒かったこともあり、熱めのお湯がとても心地よく感じました。日頃の疲れが一気に取れる、そんな至福のバスタイムを過ごせました。
翌朝はまた青空が広がり、とっても気持ちのいい朝。翌朝7時半ごろにスタッフがお部屋まで朝食を運んできてくれました。「昨日あれほど食べたから、朝食は食べられないかも…」と心配していた私たちですが、おいしそうな朝食を前にまたまた食欲が復活。この日の朝食は、ローストチキンバーガーにゆで卵、そしてお野菜のスープでした。BBQグリルの上でバンズをさっと焼いて、スープを温めるだけなので簡単です。
ローストチキンバーガーはチェアを外に出してウッドデッキでいただきました。焼き立てのバンズがとても美味しく、スープも体にしみるような優しいお味。朝から栄養バランスの取れたおいしい朝食をたっぷり食べて大満足です。チェックアウトは10時のため、食後に海を眺めてリラックスする時間もあり、2日目も思った以上にゆっくりできました。
グランドーム福岡ふくつは、福岡の中心地から40分ほどで行けるリゾートですが、非日常感たっぷりなので、福岡県民の私たちでもすごく遠いところまでリゾート体験をしに行ったような錯覚に陥ったほど!食事のメニューや施設のデコレーションも季節によって変わるようなので、季節を変えてリピートするのもアリだなと思いました。
期待以上のグランピング体験に、「こんなに近場で手軽に贅沢な時間が過ごせる場所があるなら、また絶対来ようね!今度は春か夏はどう?」と帰り道、友人と話しながら帰路につきました。
クチコミ・体験記