もうすぐ夫の誕生日。1年に1度の大切な日は夫婦二人でゆっくりと過ごしたいと思い、旅行をすることにしました。近場で特別な時間が過ごせる場所はないか探していたところ、目に留まったのが「THE FOREST」というグランピング施設でした。都心からアクセスしやすい、気軽にアウトドア体験が楽しめる、絶品グランピングBBQが堪能できるなど、魅力的なポイントがいっぱい!今までにない特別な時間が過ごせそうだと感じて、「THE FOREST」に行ってみることにしました。
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共働き夫婦の私たちは、慌ただしく過ぎていく平日の疲れを、週末にのんびり過ごして解消させています。夫の誕生日に合わせて「せっかくだし旅行でもしたいね」という話に。ところが感染症への心配や、行き帰りでかかる負担を考えると遠出は難しい。都内から近く、夫婦2人だけで、非日常的なひととき過ごせる、そんなわがままな条件が当てはまる場所を探していたら…見つかりました!
山梨県都留市にできたばかりの「THE FOREST」というグランピング施設。HPに載っている山や森に囲まれた施設や、ドームテントごとに違う内装の写真を見ていると期待もふくらみます。
自然の中で快適に過ごせるグランピングに興味があったことも後押しして、夫の誕生日は「THE FOREST」で過ごすことに決めました。
当日は新宿駅から特急かいじに乗車。最寄り駅の大月駅までは特急を利用して59分で到着しました。話をしていたら到着のアナウンスが聞こえて、「もう着いたの?」とびっくり。
大月駅の改札から出ると、女性スタッフがにこやかに出迎えてくれました。THE FORESTの名前が入った送迎車で現地に向かいます。事前に申し込んでいたので、とてもスムーズ。自動車でなくてもアクセスが良いです。
施設へ向かう道中、スタッフの方が「晴れていたらここから富士山が真正面に見えるんですよ!」と富士山の絶景スポットを案内してくれました。ところが、この日はあいにくの曇り空。残念ながら富士山は拝めませんでしたが、天気が良いと富士山の絶景を撮影する時間を取ってくれるのだそうです。
大月駅から送迎車に乗って20分、都心からはトータル80分ほどの近さで疲れもなく、いよいよTHE FORESTに到着。ワクワクした気持ちが高まってきます。
マイナスイオンたっぷりの針葉樹の森の中にある施設の周囲は、見渡す限り山、山、山。自然の中にお邪魔させてもらっているのだなと、謙虚で穏やかな気持ちになります。まずは敷地の一番奥の管理棟で、チェックインを済ませました。
管理棟には滞在中に必要なものがそろっていて、必要なものを必要な分だけ自分の部屋に持って行くスタイル。驚いたのがアメニティの豊富さです。シャンプーやコンディショナー、ボディソープはもちろん、歯ブラシ、ヘアブラシ、スキンケアキットに、ナイトウエアまで!
アウトドア旅行は荷物が多くなりがちですが、この施設はホテル並にアイテムが揃っているので、私たちも最低限の荷物を持参するだけで済みました。
チェックイン時には、管理棟から歩いて2分のところにある「芭蕉月待ちの湯」の無料入浴券をもらえました。源泉ぬるま湯に露天風呂もあるみたい。
スタッフの方は、ハキハキと笑顔で接客をしてくださり、こちらも元気がもらえます。
チェックインを済ませてから、私たちが泊まるドームテントへ向かいました。広々とした敷地に点在しているドームテントは、わずか7棟のみ。区画ごとに分かれているので、他のお客さんを意識せずにのんびりと過ごせそうです。
施設のすぐ下には戸沢川が流れていて、川のせせらぎが耳に心地よく感じられます。スタッフの方に聞くと、戸沢川はイワナも棲める清流だそうで、地元の人は渓流釣り、夏には子どもたちが川遊びを楽しんでいるみたい。深緑を背景に流れる夏の戸沢川の雰囲気も気になります。
滞在するドームテントの中に入ると、外観よりも天井が高く感じられ、想像していた以上に広い作りになっています。ベッドは2つあって、私たちのように夫婦やカップルで過ごしたいときはもちろん、女子2人旅などにも良さそう。夫はシンプルだけど温かみを感じるインテリアが気に入った様子。7棟あるドームテントはすべて内装が異なるそうで、どのテントになるかは、お楽しみなのだとか。
12月なので外は寒かったですが、テントの中はエアコンが効いていて快適です。ドリップコーヒーや紅茶なども用意されている上、富士山の水のウォーターサーバーも設置してあるので湯沸かしの必要もなく、好きなときにお茶が飲めました。
ドームテントの一部がスケルトンになっていて、そこから周りの山々が見えます。私たちが訪問したのは、秋から冬へと季節が移り変わる散り紅葉の頃。ところどころ赤く色づく木々も見られ、紅葉のラストを楽しみました。
暖かなドームテントの中にいながら、自然の景観を楽しめるなんて最高の贅沢。季節ごとに違った景色を楽しめそうだねと、隣の夫に言うと、「次はどの季節がいいかな」なんて、すでに次に来ることを考えていて、思わず笑ってしまいました。
各テントのデッキにはハンモックや、焚き火ができるファイアーピットもありました。ハンモックで読書や、焚き火を楽しむのも良いかもと思いましたが、当日は夜から雨予報。「楽しみは次に取っておこうね」と冗談を言いながら、内心、「今度は夏生まれの私の誕生日にまた来てもいいな」と思い、今回はテントでのんびりと過ごすことにしました。
ドームテントの横には、専用のBBQスペースとして利用できる簡易テントが張られていました。小雨程度ならテントの中で、テントでもしのげないほどの雨風なら管理棟のデッキでもグランピングBBQができるそう。
少し迷いましたが、せっかくなので雨がひどくならないことを願いつつ、専用スペースでBBQの準備をすることに。
管理棟には、滞在中無料で利用できるドリンクコーナーがあります。16時半からはアルコール類もフリーで利用可能。12月は日が落ちるのも早いので、食事は17時にお願いして、フリードリンクのビール片手にBBQの準備をすることにしました。
17時前に食材が運ばれてきたところで、パラパラと雨が。お天気の良い日なら完全アウトドアでBBQもできるようですが、あいにくの雨と寒さのため、簡易テントの中で暖まりながら食事をすることに。ストーブが設置してあるので、寒さを感じることなく、BBQが楽しめました。
BBQでは、地元の食材をふんだんに使ったバラエティ豊かなメニューが楽しめました。甲州ワインビーフ、湧水ポークなど山梨の自然の中でのびのび育った牛や豚のお肉から、富士の湧水で育ったヤマメの新子(子ども)の塩焼き、ホタテの燻製などの魚介類、地元の新鮮な野菜のスティックなど、目も口も飽きることがありません。
山梨の郷土料理をアレンジしたオリジナルメニューの「きのこミルクほうとう」は、きのこの食感とかぼちゃの甘味、牛乳のまろやかさの相性が抜群!きのこの旨味が染み出したスープは残すのがもったいなくて、お腹がいっぱいなのに全部飲み干してしまいました。
デザートは可愛いいスキレットに入った焼きリンゴで、お腹も心も温まる大満足の夕食でした。
夜は木々がライトアップされ、一足早くクリスマスの雰囲気を楽しむことができました。
澄んだ空気としっとりとした雨のおかげで、光も輝きが増しているように感じられます。自然に守られているような雰囲気の中、ゆっくりと食事と会話、そして美しいイルミネーションを楽しむことができました。
滞在中は、管理棟のシャワールームが利用できます。各シャワールームはそれぞれのテントの専用になっているので、他のお客様が使っていてなかなか順番が回ってこないというキャンプ場にありがちな混雑はまったくない様子。洗面台やドライヤーも用意されているので、時間を気にせず、朝のメイクや髪のセットもゆったりできるようになっていました。
私たちはシャワールームを使用せず、食事の後、チェックイン時にもらった無料入浴券を使って、近隣の入浴施設「芭蕉月待ちの湯」の温泉を楽しみました。
露天風呂は岩風呂と石風呂の2種類があり、源泉ぬるま湯風呂の湯温は32度。アルカリ性の泉質のおかげか、湯上りは肌がツルツルすべすべになっていました。ぬるめの温度のおかげで長い時間じっくりと湯船に浸かることができ、こんなにリラックスしたのはいつぶりだろうと体が緩むのを感じました。
朝食は、朝8時に管理棟まで取りに行くシステムになっています。かわいらしいBOX入りの朝食セットを渡されて思わずテンションアップ!夕食と同じく、簡易テントのBBQコンロで調理して食べました。
生卵が用意されておりスキレットで好きな卵料理を作れるようになっています。目玉焼きにチャレンジしたところ、好みの半熟に仕上がって夫も嬉しそう。ポトフは鍋ごと火にかけるだけの手軽さ。朝から体の温まるメニューがあるのもうれしいなと思いました。ベーコン、ハッシュポテトをグリルで温めて、熱々の朝食が完成!清々しい空気の中で食べる朝食は、いつもの朝食より一味も二味もおいしく感じます。
管理棟の中には、コワーキングスペースとしても使える広々としたワークスペースもあり、敷地内にはWi-Fiも完備されていました。ワーケーションとしての利用もでき、チェックアウト後も希望すればワークスペースは自由に使えるとのこと。今度は仕事を持ってきて、ワーケーションをしてみるのも良いなと思いました。
チェックアウト後は、送迎車で大月駅へと向かいました。車中、スタッフにお世話になったお礼をお伝えすると、「満天の星空や富士山の絶景スポットもご案内したかったです~!」とお天気が良くなかったことを申し訳なさそうに最後まで気にかけてくださっていました。のんびりできて雨でも十分楽しめましたよとお返事しつつも、「次はお天気の良いときにリベンジしたい!」と心に誓っていました(笑)。1泊2日の小旅行でしたが、体も心も解放された最高の時間となりました。次はいつ来ようかな。
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