2020年3月頃に全国各地で新型コロナウイルスが流行し始め、コロナ禍に入ってから3度目の夏が訪れました。2年前と比べて世間の自粛ムードは緩和されつつあるものの、2022年7月後半には過去最多感染者数を更新しており、まだまだ油断はできない状態です。
その一方で、心配なのは「心の健康」。特にお子さんの夏休み中に、どこへも出かけず家の中に閉じこもってばかりでは、親も子もストレスが溜まってしまいますよね。人との接触を極力抑えて、家族で安全にお出かけする方法はないのでしょうか。
感染リスクも家族の心の健康も気になる今だからこそ、ご提案したいのが『グランピング』です!今回は、旅行の際に自分たちでできる感染対策をご紹介するとともに、外でのびのびとアウトドアを楽しめるグランピングの安全性についてお伝えします。
現在の新型コロナウイルス流行「第7波」は、今年1月から6月にかけての「第6波」を大きく上回る感染レベルになっており、7月に行われた厚生労働省の専門家会合では、今後も全国の過去最多感染者数は更新していくのではないかと予想されています。私達は今年の夏も、可能な限り他者との接触機会を減らし、感染を拡大させない対策をとることが求められます。
コロナ禍で感染リスクを抑えながら旅行するには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。旅行前の事前対策と旅行中の注意点をご紹介します。
・混雑する時期の旅行は避ける
旅行する時は、ゴールデンウイーク・お盆休み・正月などで一斉に人が移動する時期を避けて計画を立てましょう。
・行き先はなるべく近い場所にする
旅行の行き先が遠ければ遠いほど、飛行機や新幹線などの公共交通機関を利用する時間が長くなり、感染リスクは高くなります。行き先を選ぶ時は、マイカーで移動できる範囲など、なるべく近場を選びましょう。
・旅行当日の1~2週間前からはハイリスクな行動をとらない
コロナ禍になってから、家族や友人がコロナに感染して予定がキャンセルになってしまった!という苦い経験をした人も少なくないでしょう。そのような事態を避けるために、旅行当日の1~2週間前からは、夜間の外食や人が多く集まるイベントに参加するなど、ハイリスクな行動は控えておくことをおすすめします。
・持ち物
旅行の準備をする際は、マスク、手指消毒剤、除菌シートなどの感染予防対策グッズを忘れずに準備しましょう。日常の必需品もできるだけ持参すれば、旅行先でのお買い物の頻度(他者との接触の機会)を減らすことができます。また宿泊先にどんなアメニティが用意されているか事前にチェックしておけば、余分な荷物を持ち歩く手間が省けます。
旅行先ではワクチン接種の有無を確認される可能性もあるので、国が提供しているワクチン接種証明書のアプリをスマホにインストールしておくのもいいですね。
・感染防止対策の基本の徹底
旅行先でも、日常的に行っている感染防止対策の基本を徹底しましょう。
1.3密(密閉・密集・密接)を避ける
2.マスクの着用(ただし、夏の暑い時期に屋外でマスクを着用するのは熱中症の危険もありますので、近距離で人と会話するような場合を除き、屋外では着用する必要はないとされています。
3.手洗い・手指消毒
・体調の変化に注意
旅行中に少しでも体調が優れない場合は、すぐに旅行を中断しましょう。発熱がある場合は、病院へ行く前に医療機関や市町村を管轄する相談センター、保健所などに相談してくださいね。
万全な感染対策をしても、人の多い観光地に行くのは気が引けますよね。実はコロナ禍に入ってから、グランピングが一大ブームとなっていることをご存知でしたか?
グランピングは屋外での活動がメインとなるため、3密を避けやすく、感染リスクの少ない環境でレジャーを楽しめます。また、一つひとつが独立したテントやプライベートヴィラになっているので、人との接触がほとんどありません。グランピングは手軽に大自然を満喫できて、かつ、完全なプライベート空間で滞在できるということで、コロナ禍での人気に拍車がかかっています。
この章では、グランピングの安全性について詳しくみていきましょう。
グランピングには、人との接触を最小限に抑えられるメリットがあります。貸切のテントやヴィラで滞在を楽しむことができ、施設によってはチェックイン・アウトが客室でできるところも。各部屋に個別の食事スペース、トイレやシャワーが設置されている施設もあり、スタッフや他の滞在客との接触を限りなく減らすことが可能です。
子ども達を外に連れ出そうと思っても、近所の小さな公園の場合、人が集まると密集空間になってしまい、人と一定の距離を保って遊ぶのは困難になりますよね。グランピングは、ストレスのたまりやすい日常をはなれ、人の少ない山や川、海辺などの大自然でさまざまなアクティビティを楽しめます。施設によってはプライベートプールや遊具が用意されており、周囲を気にせず身体を動かせます。子どもたちの運動不足やストレスの解消にもぴったり。
またホテルや旅館など、室内で他の宿泊客がいる中での食事は感染リスクが高まりますが、グランピングの場合、屋外でのバーベキューや、プライベートの貸切空間での飲食になるため、安心して食事を楽しむことができます。家の外での飲み会が制限される昨今、開放的なアウトドア空間で美味しい食事やお酒が味わえるのもグランピングならではのメリットです。
電車や新幹線などの公共交通機関では、たとえ定期的に換気していてもソーシャルディスタンスを保つことが難しく、濃厚接触は避けられません。グランピングは、「グラマラス+キャンピング」から生まれた造語ですので、グランピング施設はキャンプができるような郊外にあることが多く、基本的にはマイカーでの移動が便利です。マイカーなら不特定多数の人が利用する公共交通機関の利用に比べて、安心安全に目的地まで移動できます。
ただし車から降りる時は感染対策をとり、目的地に着くまでは商業施設や人の集まる観光地に寄り道するのは極力避けましょう。
コロナ禍でも感染リスクを気にせずにお出かけを楽しむ手段として、グランピングをご紹介しました。しかし、たとえマイカーで移動して独立したテントやヴィラに宿泊しても、バーベキューの準備や後片付けに使用する流し台や、トイレ・シャワーが共用の場合もあるため、感染リスクが全くないわけではありません。
グランピングを計画する際は、宿泊施設がどのような感染対策を実施しているのか事前に情報収集しておくことが大切です。安心安全にグランピングを楽しむために、施設選びでチェックするべきポイントをご紹介します。
新型コロナウイルスに感染しない、感染させないためには、密閉・密集・密接の3つの密を避けることが重要になります。グランピング施設を選ぶ時は、一つの場所に人が密集しないような工夫が施されているか、各部屋に個別の食事スペースやトイレ・シャワーなどが完備されているかなどの安全対策がとられているかについて確認しておきましょう。
安心して旅を楽しむには、宿泊施設の衛生面の取り組みについてもチェックしましょう。施設スタッフがマスクの着用、毎日の検温、アルコール消毒を徹底しているか、清掃時の換気や除菌が行き届いているかなど、ホームページ上で公開されている情報を調べたうえで、予約するか判断してくださいね。
感染リスクを最小限にするには、電車や飛行機などの公共交通機関の利用は避けたいですよね。マイカーで移動するために、グランピング施設の駐車場の有無も忘れずに確認しなければなりません。ただし駐車場があるとしても、宿泊施設までの道のりが遠く、休憩等であちこちに立ち寄らなければならない場合は、寄り道した分だけ人と接する機会が増えてしまいます。
目的地は、なるべく休憩をとる回数が少なくて済む近距離の範囲で選ぶことをおすすめします。
新型コロナウイルスの流行が始まってから2年以上が経過した今でも、収束の兆しは見えてきません。しかし、いつまでも外出を自粛しているのは、心身ともに悪影響を及ぼしてしまうでしょう。
そんな今だからこそ、3密を避けながら、アウトドアを満喫できるとしてグランピングが注目されています。大自然の中で思いっきり体を動かすことで、大人も子どももストレスを発散し、運動不足を解消できますよ。
<安心安全にグランピングを楽しむポイント>
・旅行の計画段階では混雑する時期を避け、なるべく近距離でプランを立てる
・グランピング施設を選ぶ時は、施設の感染対策、衛生面の取り組み、駐車場の有無を調べたうえで検討する
・旅行の1~2週間前からは夜間の外食やイベント参加などのハイリスクな行動を控える
・旅行先に感染対策グッズや日常の必需品を持っていく
・旅行中は3密を避け、屋内でのマスクの着用、手洗い、手指消毒を徹底する
・移動はマイカーで行い、商業施設や人の多い観光スポットは立ち寄らないようにする
コロナ禍での旅行は、自分が感染しない、人に感染させない行動を心がけ、上記のことに注意して、安心安全に旅を楽しみましょう。グランピング予約サイト「リゾートグランピングドットコム」では、全国各地のグランピング施設の情報を提供しています!旅行計画を立てる際に、ぜひお役立てください。
※本コラムは、2022年8月1日現在の情報に基づいて作成されたものです。新型コロナウイルスの感染者数の増加に伴い、施設の営業状況に変更が発生している場合があります。旅行に出かける際は、最新の公式情報を確認するとともに、密閉・密集・密接を避ける行動を心がけるようにしましょう。
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