「富士五湖」を代表する河口湖は、東京からのアクセスもよく、人気観光スポットとして常にランキング上位に位置するエリアです。富士山が美しく見える絶景を楽しめるだけでなく、季節ごとの景色や、美術館、レストランなど、五感で楽しめるスポットが充実しています。 ここでは、そんな河口湖への東京からのアクセス方法と、高速バスや河口湖観光に便利なバスのチケット購入方法や乗車方法、現地観光のおすすめを紹介します。
目次
東京から河口湖へアクセスするには、普通列車や特急列車に加えて、高速バスという選択肢があります。
電車を利用すると、移動に2〜3時間かかり、片道の運賃は3,000円〜4,000円ほどです。一方、高速バスなら移動時間は2時間ほどで、運賃は約2,000円です。これを考えると、高速バスの利用が便利でお得と言えます。
以下では、東京から河口湖までの移動におすすめの高速バスについて詳しく解説します。
東京と河口湖の間では、東京駅からの高速バスのほか、渋谷駅、池袋駅、新宿駅などからも高速バスが運行しています。成田空港や羽田空港から出る河口湖行きのバスもあり、旅行プランに合わせて発着地を選びやすいのも、高速バスがおすすめなポイントです。
東京の主要駅から河口湖への高速バスの運行会社、料金、所要時間をまとめると以下の通りです。
出発駅 | バス会社 | 河口湖までのバス料金 (大人) (2024年10月時点) | 河口湖までのバス乗車時間 |
---|---|---|---|
東京駅 | 富士急 JR | 2,200円 | 2時間2分 |
渋谷駅 | 富士急 | 2,100円 | 2時間 |
池袋駅 | 富士急 西部 | 2,100円 | 1時間55分 |
新宿駅(新宿バスタ) | 富士急 京王 | 2,200円 (深夜便:3,350円) | 1時間45分 |
東京駅と新宿駅からの高速バスは本数が多く、選択肢が多くあります。バスの乗車時間については、道路の混み具合により多少変動がある点には気をつけてください。
バス会社によっては、オンラインで高速バスのチケットを購入すると、150〜200円ほどの割引を適用してくれるところもあります。
高速バスの乗車券は、各地のバスターミナルの窓口で購入が可能です。東京駅と渋谷駅発着のバスについては、コンビニのマルチコピー機から予約して、レジでの支払いで乗車券を購入することもできます。別途手数料がかかる場合もありますが、旅行会社を通して買える場合もあります。
一番おすすめなのは、高速バスネット、highwaybus.comなどでのオンライン購入です。前述の通り、オンライン割引を受けられてお得な場合があります。また、お花見や芝桜のシーズンなどの混み合う時期は、当日購入では満席となっていることもあり、オンラインでの事前購入が安心です。
バスドライバーにチケットを見せて乗車します。高速バスは指定席制です。バスチケットに記載の座席番号を確認して乗車するようにしてください。
荷物をバスのトランクルームに預ける場合、係員がいて補助してくれることもありますが、誰もいない場合は、自分で荷物を乗せます。トランクルームのドアが開いていない時は運転士に確認しましょう。
バスを降りる際は、特に何も提示が必要ない場合も多いですが、ドライバーによってはチケットの提示を求めてくる場合もあるので、手元にチケットを用意しておくとスムーズです。
河口湖周辺では、富士急バスが運行する路線バスも走っていますが、周辺には見どころも多く、河口湖だけでなく、西湖や精進湖、本栖湖方面までのルートを運行する周遊バスの利用がおすすめです。ここからは、その周遊バスについて詳しく解説していきます。
周遊バスには、ルートごとに以下3つの種類のバスがあります。
レッド、グリーン、ブルーとある通り、それぞれのルートを走るバスのカラーも3色あり、バスの路線図でもルートは3色表示です。それぞれのバスは一定時刻でルート内を運行しています。
バスの種類(ルート) | 運行時刻 |
---|---|
河口湖周遊バス (レッドライン) | 河口湖発 9:00~17:45の間15分おき |
西湖周遊バス (グリーンライン) | 河口湖発 9:10~16:10の間60分おき |
鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バス (ブルーライン) | 河口湖発 9:35、10:35、11:35、13:35、15:35 |
ほとんどの見どころは河口湖周辺に集まっているので、レッドラインをうまく使いこなせるとかなり多くのスポットを見て回ることができます。
※運行便によってはイメージカラーと異なる車両が運行することもあります
周遊バスのチケット「周遊バス共通フリークーポン」には、1日券と2日券の2種類があり、以下のような料金体系となっています。
チケットの種類 | 大人料金 (2024年10月時点) | 子供料金 (2024年10月時点) |
---|---|---|
河口湖・西湖・本栖湖周遊クーポン (1 Day Pass) | 1,500円 | 750円 |
河口湖・西湖・本栖湖周遊クーポン (2 Day Pass) | 2,000円 | 1,000円 |
チケットはオンライン、または河口湖駅バスきっぷ売り場やバス車内で購入が可能です。
◼︎オンライン購入の場合:
富士急バスの購入ページより購入ができます。支払いにはクレジットカード、PayPay、Alipay+が使えます。
◼︎河口湖駅バスきっぷ売り場で購入の場合:
きっぷ売り場の営業時間内で購入が可能です。クレジットカードでの支払いも可能です。
周遊バス共通フリークーポンを持っていれば、周遊バスは乗り放題です。
バスは後側のドアから乗り、前側のドアから降ります。バスに乗る際は、バス正面の行き先表示も確認すると間違いがありません。バスを降りるときは、ドライバーにフリークーポンを提示しましょう。
周遊バスをうまく使えば、河口湖だけでなく、西湖や精進湖周りの見どころも効率よく回れます。ここからは、周遊バス旅でおすすめの観光スポットをいくつか紹介します。
河口湖畔から富士見台駅まで、眼下に湖を眺めながら空の旅を楽しめるのが富士山パノラマロープウェイ。標高1,075mの高さから富士山や湖のある美しい景色を見られます。
どの季節でも絶景を楽しめますが、11月前半の紅葉の時期は、美しく色づいた木々を眺めながらの空中散歩で、シーズンならではの景色を楽しめるのでおすすめです。
河口湖畔の乗り場からは、戦国時代の水軍の船をモチーフとした遊覧船に乗ることができます。20分の水上旅の間、展望デッキに出れば、湖畔の風景や悠然とそびえ立つ富士山を目の前に、雄大な景色を楽しむことができます。
奥に富士山がそびえ、まるでヨーロッパを思わせるような景観を誇るのは河口湖音楽と森の美術館。世界最大級の自動オルガンの音色や世界的に貴重なオルゴールの音色を楽しめ、心癒される時間を過ごすことができます。季節の花が咲き誇るガーデンも美しく、コンサートやレストランでの贅沢メニューなど、優雅な時間を過ごせること間違いなしです。
河口湖の北側に位置する大石公園は、周遊バスのレッドライン終点に位置しています。この公園からは、河口湖と富士山を一緒に眺めることができます。撮影スポットとしても人気なだけでなく、四季折々の花も楽しめる自然あふれる場所としても人気です。6月下旬から7月中旬まではラベンダーのシーズンで、ハーブフェスティバル中はラベンダー畑の向こうに湖と富士山のある風景を楽しめます。
河口湖美術館は、富士山をモチーフとした絵画や版画、写真を楽しめる国立美術館です。1999年より続く、「富士山写真大賞」の作品を見ることもでき、富士山が見せるさまざまな表情を鑑賞することができます。館内には全席から河口湖が眺められるカフェ「カフェ河口湖ビュー」もあり、大人なデートにもぴったりです。
周遊バスのレッドラインで久保田一竹美術館まで向かい、そこから20分歩いて辿り着けるのが河口浅間神社です。864年に起こった富士山の噴火を鎮めるために建立された神社で、世界文化遺産に登録されています。天然記念物ともなっている樹齢1200年の7本杉もあり、パワースポットとしてもとても人気があります。
ブルーラインの周遊バスを使って、西湖の方面まで足をのばせば、鳴沢氷穴に辿り着けます。竪穴型の洞窟内部の気温は平均3℃で、内部は一年中氷で覆われています。氷柱は4月頃に最大となり、中には3mを超えるものもあります。国の天然記念物に指定されて以来、世界的にも貴重な場所となっており、一度は訪れておきたい場所です。
富岳風穴は、鳴沢氷穴と並んで青木ヶ原樹海の中に位置します。富岳風穴も、鳴沢氷穴同様、国の天然記念物に指定されています。内部は音を吸収する性質を持つ岩でできているため、音が響かない不思議な空間です。竪穴型の鳴沢氷穴と違い、富岳風穴は横穴型なので、子どもや年配の方も歩きやすい洞窟です。
河口湖エリアの豊かな自然に囲まれ、優雅なひとときを満喫するなら、グランピングもおすすめです。河口湖音楽と森の美術館や河口湖美術館のすぐ近くには、河口湖BASE DOME GLAMPING登り坂があります。ここでは、ドームテントやキャビンに滞在しながら贅沢な空間を体験できます。
以上、東京から富士河口湖へのアクセス方法や、河口湖周遊におすすめなバスと周辺観光情報をまとめました。
富士山を間近に望む河口湖周辺は自然あふれるエリアで、その景色はどこを切り取っても美しく、バス移動中もさまざまな表情を楽しめます。周遊バスもうまく活用しながら、河口湖ならではの体験をたくさん楽しみましょう!
※本コラムは、2024年11月現在の情報に基づいて作成されたものです。各施設の最新情報は、公式サイトをご確認ください。
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