キャンプの新しい形であるグランピングが人気を集めていますが、中でも最近のトレンドといえば「冬グランピング」。
冬のキャンプはハードルが高いと思う人も、防寒設備をはじめ、冬ならではのあったか料理や温泉施設などが用意されたグランピングなら、行ってみたいと思うものではないでしょうか。
今回は、注目度の高い「冬グランピング」にスポットを当て、冬のグランピングにはどんな楽しみやメリットがあるのかを解説しながら、寒い冬でも快適に過ごせる設備を備えたグランピング施設や冬でも手軽に上質なアウトドア体験ができる選りすぐりのグランピング施設を紹介します。
キャンプには自然と一体となる心地よさが味わえるという醍醐味がある一方で、冬の厳しい寒さの中で行う「冬キャンプ」には、不自由さや不便さ、苦労がつきものとなってきます。特に冬キャンプは、アウトドア未経験者や初心者にとって相当ハードルが高く、興味はあってもなかなか実行に移せないというのが本音ではないでしょうか。
そんな方におすすめしたいのが、贅沢なレジャースタイルで冬場のアウトドアを快適にしてくれる、注目の「冬グランピング」。施設には、防寒設備がしっかり整えられており、特別な準備は一切不要です。冬グランピングには、冬ならではの自然体験や冬にしか楽しめない魅力がたくさん詰まっており、「夏よりもむしろ冬のグランピングのほうが楽しい!」という声もあるほどです。
テントや冬用のかさの高い寝袋を持ち込み、たくさん洋服を着込んで寝泊りをする冬キャンプとは違い、冬グランピングの場合、施設に備え付けられている暖房設備のおかげで、室内では薄着でも暖かく過ごすことができます。ベッドや部屋着も用意されているから余計な荷物がいらないのもうれしいポイント。また、屋外でも暖が取れるように焚き火やキャンプファイヤー、薪ストーブが用意されていたり、BBQスペースに風よけ用のシートが張られていたり、テラスにコタツが備え付けられていたりと、寒さ対策がしっかり行われている施設も多いようです。
そのため、グランピングは冬場でも、ホテルに宿泊に行くときと同じくらいの着替えと身の回りのものだけでOK。冬グランピングだからと特別な荷物や道具を持参しなければならないということはありません。
キャンプでありがちな「トイレやお風呂の設備がない」「設備はあっても使いづらく綺麗ではない」といった問題がグランピングには一切ありません。バストイレが備わった施設も多く、非常に衛生的で清潔感があります。冷えた体のまま布団に潜り込む必要がないので、特に女性客にとって、これほどありがたいことはありません。
寒さに震えながらシャワーを浴びたり、お風呂なしでガマンしたりする必要がない上、高級ホテル並のアメニティ付きのグランピング施設も多いため、想像以上に満足度の高い滞在が叶います。キャンプに行く心づもりでグランピング施設に宿泊すると、設備や備品の充実ぶりに驚く人も多いのではないでしょうか。
夏のキャンプでありがちなのが虫の問題。夏のアウトドアに必ずついて回るのが虫との戦いです。虫嫌いな人にとってみれば、すぐそばに虫がたくさんいるような環境で寝泊まりするというのは、恐怖以外の何物でもありません。
一方で、冬グランピングなら、虫の心配が極端に少なくて済みます。冬グランピングには、夏よりも心地良く過ごせる良い面もあるのです。
冬のグランピングには、どのような楽しみ方があるのでしょうか。ここで、冬グランピングでしかできない体験やお楽しみを5つ紹介します。
冬ならではのあったか料理を最高のロケーションで味わえば、冬の寒さも一瞬にして吹き飛ぶのではないでしょうか。冬グランピングの代表的な料理には、薪ストーブを駆使してつくる薪グランピング料理やダッチオーブンを使った煮込み料理、冬に旬を迎える食材を使った鍋料理、とろ~りあつあつのチーズフォンデュなどがあります。
せっかく冬グランピングを楽しむなら、冬ならではのディナーを提供している施設を選びたいもの。食事場所は、施設によって屋外の場合もあれば屋内の場合もありますが、たとえ屋外であってもコタツがあったり薪ストーブを置いていたりと、寒さを感じさせないように工夫されているので安心です。
冬グランピングを思いきり楽しむなら、体の芯から温まることができる温泉や露天風呂が併設された施設を選ぶのもおすすめ。
滞在中、好きな時に利用できる大浴場を備えたグランピング施設や、客室内に専用の温泉や露天風呂を備えたコテージやヴィラタイプのグランピング施設、家族やカップルで利用できる貸切風呂を併設するグランピング施設などがあります。たっぷりと遊んだ後は、温泉にゆったり浸かり、身も心も芯からぽかぽかになりましょう。
冬は空気が綺麗なため、星空が特に美しく見えます。せっかく大自然を堪能しに来たのであれば、息を飲むほど美しい満点の冬空を眺めてみてはいかがでしょうか。自然環境に恵まれたグランピング施設なら、オールシーズン星空は望めますが、澄んだ空気の中で眺める冬の星空の美しさは格別です。
冬グランピングでどこに滞在するかを選ぶ際には、天体観測のアクティビティに力を入れている施設を選ぶのもよさそうです。
グランピング施設の中には、地の利を生かしたその季節にしか体験できないアクティビティを用意しているところもあります。
雪の多い地域であれば、スノーモービルやスノーシュー、ファットバイクなどを使ったウィンタースポーツや雪遊び、かまくら体験などができるところも。アクティブな方やお子様連れのファミリーにおすすめです。
冬グランピングでは施設に焚き火や薪ストーブが用意されているところも多いようです。自然の中でゆっくりとした癒しの時間を過ごしたいという方には、焚き火で暖を取りながら、焼きマシュマロやスモア、ホットワイン、ホットココアなどを楽しんではいかがでしょうか。
焚き火にはヒーリング効果があり、揺れる火を見るだけでも心が落ち着きます。パチパチと薪がはぜる音を聞きながら、仕事や日常を忘れてぼんやりと炎を眺める・・・そんな贅沢なひとときが過ごせるのも冬グランピングならではです。
アクティビティを特に重視したいという方には、冬グランピングならではのアクティビティが体験できるグランピング施設を選ぶのがおすすめです。
藤乃煌 富士御殿場では、11月下旬から3月上旬までの期間限定で、ちょっと珍しい熱気球フリーフライトのアクティビティが体験できます。熱気球を立ち上げるところから体験することができ、富士山を上空から眺めることができます。この感動体験のためだけに、このグランピング施設を選ぶという人も。壮大な景色を独り占めできるので、アニバーサリーとしての利用もおすすめです。
冬グランピングを楽しむなら、焚き火やキャンプファイアー、薪ストーブなど、寒さを感じさせないような設備がそろったグランピング施設がおすすめです。
グランドーム京都天橋立では、薪ストーブやキャンプファイヤーなど、冬グランピングならではの設備をそろえています。中央広場のキャンプファイアーは、毎日19:00~21:00まで火が灯され、焼きマシュマロや温かい飲み物や食べ物を提供するキッチンカーも登場。各サイトのBBQスペースには薪ストーブが設置され、秋冬限定で薪ストーブ料理が楽しめます。また、管理棟には、貸切で利用できる天然温泉の露天風呂があり、家族やカップルで水入らずのひとときが過ごせます。
冬にグランピングするなら、寒い冬ならではのあったか料理を楽しめる施設をチョイスしましょう。普段食べる機会のない産地ならではの珍しい食材を使った料理が楽しめることもグランピングの魅力のひとつです。
ラグジュアリーでモダンな内装が人気を集めるオシャレな宿泊施設・クリスタルヴィラ白浜は、屋外にプライベートプール・ジャグジー、大型の露天風呂などの設備を備えたヴィラタイプのグランピング施設です。ここでは、11月~3月末までの期間限定で、和歌山名物のクエ鍋をはじめとする4種類の鍋料理が登場。普段なかなか味わう機会のない珍しいクエを、誰にも邪魔されないプライベート空間でゆっくりと味わえます。
冬グランピングで人気の温泉付きグランピング施設。アウトドアでたっぷり遊んだ後は、のんびり温泉に浸かって体の芯まで温まりましょう。
冬のアウトドアは寒さがつらいと思われがちですが、グランピングなら寒さ対策は万全。冬グランピングには、夏のアウトドアとは違った楽しみや魅力がたくさんあります。以下に冬グランピングのメリットや楽しみ方をまとめてみました。
・贅沢なレジャースタイルで冬場のアウトドアを快適にしてくれると「冬グランピング」が注目を集めている。
・冬のグランピング施設には、薪ストーブやコタツなど様々な防寒設備が整えられており、冬でも快適に過ごせるようになっている。
・冬グランピングを楽しみたいなら、冬ならではのウィンタースポーツや自然体験、焚き火やキャンプファイアーといったアクティビティ、冬にしか楽しめない薪ストーブ料理や鍋料理が楽しめる施設や、温泉や露天風呂などを併設した施設を選ぶと良い。
※本コラムは、2020年5月2日現在の情報に基づいて作成されたものです。
各施設の最新情報は、公式サイトをご確認ください。
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