
夏休みの家族旅行は、子どもにとって最高の夏の思い出になります。海外旅行やテーマパークもいいけれど、アウトドアという選択肢もあります。豊かな自然の中で思いっきり遊び、生き物とふれあうことは、なによりもの学びになるでしょう。でも、夏のキャンプは、子ども連れだとちょっと大変。暑さや天候の変化、虫など、子どもたちにとって不快なことがたくさんあるからです。
そこで、おすすめしたいのが、アウトドアに不慣れなファミリーでも安心して楽しめるグランピング。空調設備が整ったグランピング施設なら、熱中症や脱水症の心配もありません。また、ファミリー向けのアクティビティや夏ならではの体験コンテンツも充実しています。今回は、夏のキャンプとグランピングの比較、夏のグランピングのイベントやアクティビティ情報、さらには関東・東海・関西・中国のグランピング施設を紹介します。
「子どもに自然のすばらしさを教えたい!」と、夏休みにアウトドアに行く計画を立てるファミリーも多いのでは?
子ども連れの場合、キャンプにするか、それともグランピングにするか悩むところです。夏のファミリーアウトドアに最適なのは、はたしてどちらでしょうか。
高温多湿の日本の夏。暑い時こそアウトドアへ!とキャンプに出かけても、山や高原など、よほど涼しいエリアでない限り、ジリジリとした直射日光にさらされることになります。そんななか、食材の買い出し、装備の運搬、テント設営、料理、片付け、撤収…と、キャンプの場合は、自分たちで全部やらなくてはいけません。適度に水分補給をしたり、休憩をとったりしなければ、熱中症になることも…せっかくのキャンプが台無しになってしまわないように、体調管理にしっかり気をつけて臨む必要があります。
最近のテントは高機能で、防水重視の布製のため通気性も悪く熱が逃げません。また、アウトドアといえども、真夏の熱帯夜は、気温がそれほど下がらないことも。日中の直射日光を浴びて熱気がこもるテントに、家族で寝ることになると、寝苦しさを感じながら夜を超すことになります。万全の暑さ対策で臨まなければ、睡眠不足もあり得ると覚悟しておいた方がよいでしょう。
夏は、蚊やブヨ、アブなど、人の血を吸う虫が活動する季節。山や森では、虫の数もパワーも増大です。さらには、スズメバチやムカデなど、住宅地では遭遇しない危険な虫に出会うことも…。また、万が一、ハチやムカデなどに刺されたら、痛みやショックでキャンプが楽しめなくなるどころか、慌てて病院へ走ることにもなりかねません。
手ぶらでアウトドアが楽しめるのがグランピングの魅力。とはいえ、冬のグランピングでは、さすがに防寒具や防寒アイテムなど、寒さ対策が必要で、それも家族分となるとけっこうな荷物になります。一方、夏のグランピングは、軽装でも大丈夫。アクティビティ以外は、空調がしっかり効いた施設の中でほとんど過ごすのでラフなスタイルでいいのです。アクティビティやBBQの道具もすべて用意されているから、荷物は替えの衣類程度で十分です。
グランピングはキャンプとちがって、準備や後片付けなどは全部おまかせ。施設に着いたら、すぐにアクティビティや散歩に出かけることができます。戻ったらすぐに夕食がスタート。済んだら、星を眺めたり、花火をしたりと、時間を無駄にせず使えます。子どもと一緒にいる時間がたっぷりとれるので、楽しい思い出づくりができるでしょう。
グランピング施設は、ホテル並みに快適な設備が整っています。コテージや大型テント内はもちろん、他の施設も適度に空調が効いているので、暑さを感じることはなく、熱中症や脱水症の心配は不要です。また、施設は開放感のある設計ですが盤石な構造のため、夏にありがちな天候の急変、大雨や強風からも守ってくれます。アウトドアのスキルも知識も不要で、子どもはもちろん、赤ちゃん連れでも安心して滞在を楽しめます。
グランピング施設は、季節に合わせてイベントやコンテンツを提供しています。特に家族連れが多い夏は、子ども向けのイベントが目白押し。マリンアクティビティや川遊び、収穫体験など、子どもたちがワクワクするような遊びがいっぱい。敷地内あるいは近隣でできるものばかりなので、移動もスムーズです。
子どもたちが喜ぶ、夏のグランピングのイベントやアクティビティを紹介します。
海辺のグランピング施設なら、遊びに事欠きません。海水浴やビーチでの砂遊びなどが楽しめます。また、マリンスポーツにチャレンジするのもおすすめ。グランピング施設によっては、SUPやシーカヤック、バナナボートなどの無料レンタルがあるところも。また、ちょっとラグジュアリーにクルージングや船釣りが楽しめるところもあります。
山や渓流沿いのグランピング施設なら、川遊びで涼むのはいかがでしょう。冷たく澄んだ水の中に入り、棲息する生き物を観察したり、探検したり。遊びながら、生き物の生態を学ぶきっかけになります。夏休みの課題や絵日記にも活用できるかも。施設によっては、マス釣りやヤマメ釣りができるところもあります。
夏の子どもたちの大人気コンテンツといえば「虫捕り」です。山間にあるグランピング施設は、昆虫や生き物の宝庫。カブトムシやクワガタなど、都会では見つけられない虫たちを探しに行きましょう。パパやママも涼しい木陰でちょっと一息。森林浴でリフレッシュができるはず。
アウトドアだけでなく、夏休み向けのアクティビティが充実したグランピング施設もあります。木の時計や箸などがつくれる木工体験、花のハガキやうちわをつくる紙漉き体験など、子ども向けのプログラムを用意している工房も。講師の先生から指導を受けて、手づくり体験を楽しめます。完成した作品は、夏休みの工作にピッタリです。
ここからは、そんな家族で楽しめる夏休み旅行に最適なグランピング施設を紹介します。
富士山を一望できる贅沢なロケーションが人気のグランピング施設「藤乃煌 富士御殿場」。富士山や芦ノ湖でのアクティビティが充実しています。富士山麓フォレストウォークや洞窟・樹海探検など(専属のプロガイド付き)、子どもの冒険心を満たしてくれるような体験が可能(小学生以上)。芦ノ湖では、カヤックやSUPなどの多彩なアクティビティにも挑戦できます。周辺には、サファリパークや遊園地などもあり、家族旅行にぴったりのグランピングが実現できます。
京都の奥座敷・京都丹後エリアにある「グランドーム京都天橋立」。大型のドームテントは頑丈で広々、エアコンが効いているので真夏の暑さも感じません。近くの小松浜ビーチでは海水浴や砂遊び、すぐそばを流れる世屋川では、ニジマス釣りや川遊びが楽しめます。背後は山に面しており、カブトムシやクワガタなどの虫捕り探検には最高のロケーションです。
食が豊かな地・宮津 天橋立に誕生した「ファームグランピング京都天橋立」は食育をテーマにしたグランピング施設。子どもたちの健やかな成長を願って、さまざまな体験コンテンツを用意しています。プライベートクルージングや釣り、シーカヤックなどのマリンアクティビティ、ウサギの餌やりなどの体験アクティビティ、専用農園での収穫体験、地元食材のBBQ、ポテトチップスづくりやピザづくりといった食育アクティビティなど、楽しいコンテンツが盛りだくさん!
成長期の子どもには、大自然のすばらしさを体感させてあげたいもの。もっともシンプルな方法がアウトドアです。とはいえ、アウトドアのスキルや知識に自信のないパパやママには、「手ぶらキャンプ」といわれるグランピングをおすすめします。以下に、夏休みの家族旅行に最適な理由と夏のグランピングの魅力についてまとめました。
・夏のキャンプは、炎天下による熱中症や脱水症状、天候の急変などによる事故、虫による被害など、意外とリスクが高いので、アウトドアスキルがないまま子連れで行くのは危険。
・夏のグランピングは、ホテル並みに快適な設備が揃っており、熱中症や脱水症状などの心配は不要。また、軽装でいいので、荷物は最少でOK。
・グランピングでは、アクティビティなどもすべてスタッフがサポートしてくれるので、アウトドアに不慣れでも安心。
・グランピングは、準備や後片付けの必要がないので、子どもとの遊びの時間がたっぷりとれる。
・夏休みの家族旅行としてグランピングに行くなら、海水浴やマリンスポーツをはじめ、川遊びや虫捕り、工作体験など、夏ならではの体験コンテンツが充実しているグランピング施設を選びたい。
※本コラムは、2020年5月10日現在の情報に基づいて作成されたものです。 各施設の最新情報は、公式サイトをご確認ください。
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