仕事に家事に育児にと公私ともに忙しい現代人にとって、大自然という開放的な空間で過ごす時間は何よりの贅沢であり癒しそのもの。だからこそ人は自然の中へと出かけていくのでしょう。
そんな豊かな自然への憧れもあって、グランピングは注目されるようになりました。
フォトジェニックなグランピングテントに、その土地ならではの食材を使った豪華なBBQ、ドリンク片手に仲間と焚火を囲んで語り合うキャンプファイヤー、ハンモックに揺られながらの星空観察。自分で一からテントを設営し、火をおこして食事をつくるのは大変ですが、グランピングなら快適かつおしゃれな宿泊施設で手軽に夢のキャンプステイが体験できます。自然と共に非日常の世界にどっぷりと浸れるグランピングは、今なお進化しその人気はとどまるところを知りません。
今回は2020年夏に関西でオープン予定の3つの施設を紹介し、グランピングと施設の魅力に迫ります。
目次
グランピングは、”glamorous”(優雅な、魅力的な)と”camping”を合わせた造語。優雅で魅力的なキャンプという意味のグランピングは、快適にアウトドアレジャーを楽しみたいという希望を叶えてくれます。
グランピングのメリットは「何も持たなくていい」身軽さと宿泊施設の快適さ。キャンプに必要なものは基本的に施設に揃っており、持っていくのは着替えなど身の周りのものだけ。また、ホテルのような心地よいベッド、お風呂、トイレが完備されているだけでなく、天然温泉やプールを備えた施設もあり、リゾート気分を味わうこともできます。またチェックインからチェックアウトまで施設のスタッフがサポートしてくれるので、テントの設営や火おこしといった準備や後片付けも不要。アウトドアの経験や知識もいらないため、誰でも気軽に始めることができます。また、食事に力を入れている施設が多く、地元の新鮮な食材を使ったBBQなど、豪華な食事が楽しめるのもグランピングならではの魅力です。
緊急事態宣言が解除されても、まだまだ予断をゆるさないのが新型コロナウイルス。ウイルスはまだ私たちの身の回りに確実に存在しており、引き続き警戒が必要です。ただグランピングは、もともと大自然の中のオープンな空間での活動がメインとなることから、「密閉・密集・密接」の3密を避けやすい環境にあります。そのため、ポストコロナの新しい旅の形としてグランピングが今、注目を集めています。
グランピング施設によっては、スタッフの健康管理や施設の除菌清掃を強化し、宿泊の受け入れ組数を制限したり、チェックイン・アウトをテント内や客室で済ませたりなど、訪れる人が施設内で安全に安心して過ごせるような取り組みを行っているところもあるので、これから旅行を考えるならそうした施設を選べばさらに安心です。マイカーを利用して、一つひとつのテントやプライベートヴィラが独立している施設に宿泊することで、人との接触をさらに少なくし、感染リスクを減らすことが可能になります。
各自が感染しない、感染させないための行動を心がけながらグランピングの旅に出かけ、これまでの外出自粛で溜まりがちなストレスを大自然の中で思いっきり発散し、心身ともに健康な状態を保つようにするのがおすすめです。
海外で普及していたグランピングの概念が日本に知られるようになったのは2010年頃。グランピングという今までにない新しいアウトドアスタイルが紹介され、一般的に認知されるようになったのは2015年のことです。
それからグランピングはさらに進化。自然に触れるという本来のグランピングを追求したものから、大都会の真ん中にあり、会社帰りにふらっと立ち寄れるような形態まで、様々な施設がグランピングの名の下で誕生してきました。
最近では、ファミリー向けやカップル向け、団体向け、ペット連れ専用、食育や動物との触れ合いなど子どもの情操教育を打ち出したものなど、客層や顧客ニーズに合わせる形で施設づくりが行われています。
それぞれの特徴を明確に打ち出した施設が増えており、この夏も個性が光る新施設が続々とOpen予定。次の章では関西に新しく誕生する3つの注目の施設をご紹介します。
2020年8月1日OPEN!
日本三景の一つ「天橋立」がある京都・宮津に日本最大級のグランピング施設「GLAMPING VILLAGE HAJIME」(グランピング ヴィレッジ ハジメ)がこの夏誕生します。
京阪神から2時間。手つかずの豊かな自然に囲まれた京都天橋立エリアに誕生するのが日本最大級のグランピング場「GLAMPING VILLAGE HAJIME」(グランピング ヴィレッジ ハジメ)。
大自然を満喫できるアウトドア施設でありながら、貸切温泉や大型プール、セルフバーを備えたスカイテラスなど快適かつラグジュアリーなステイを楽しめる設備が充実しています。子ども連れの家族から女性、シニア、アウトドア初心者まで幅広い層のお客様にグランピングの魅力を伝える施設となっています。
注目は敷地内に全15棟ある4種類のグランピングテント。日本初登場の繭型の「コクーンテント」やHAJIMEオリジナルの「サファリテント」、専用のキャンプファイヤーと庭がついた「プライベートガーデンドーム」、高台にあり宮津の自然を一望できる「スカイドーム」は、それぞれに外観やインテリアが異なり個性が光ります。写真映えするおしゃれなインテリアにときめいたり、木のぬくもりを感じるナチュラルな雰囲気に癒されたり、天蓋ベッドを備えたラグジュアリーな空間でゆったりくつろいだりと、テントは自分好みのタイプを選んで滞在を満喫できます。
またフロント機能を備えたセントラルハウスでは、燻製専門店「燻製や 燻-IBUSHI-」プロデュースの燻製体験を、キャンプファイヤー付きのテントでは、火おこし体験、肉の丸焼きなどアウトドアならではのユニークな体験コンテンツが楽しめます。
一押しの食事メニューは京都天橋立エリアの新鮮な食材たっぷりのBBQ。京都和牛に自家製ベーコン・ソーセージなど豪華なお肉類はもちろん、アワビや旬の地魚、地元の採れたて野菜を心ゆくまで堪能できます。丹後の海の幸をグランピングならではのスキレット料理で味わうこともできます。
食事の後は、スカイテラスやセントラルハウスに隣接する透明ドームに備えられたセルフバーで、夜景を眺めながらゆったりと流れる時間を味わいましょう。
※写真はイメージです。
2020年7月1日OPEN!
「海の京都」といわれる京都の天橋立エリアに、愛犬と一緒に宿泊できるプライベートコテージ「GLAMPING DIVA(グランピング ディーバ)」がオープン。コテージはそれぞれに独立しており、広々としたプライベート空間で愛犬と共に思い思いのひとときを過ごすことができます。
海まで歩いて5分というロケーションが魅力のGLAMPING DIVAには、愛犬と快適に過ごせる設備が充実。特にワンちゃんやそのご家族にとって嬉しいのが、各コテージに設けられたプライベートドッグラン。宿泊者共用ではないので他家のワンちゃんを気にすることなく、安心してワンちゃんを遊ばせてあげられます。またドッグランの横にはプライベートプール、客室には天然温泉が備えられており、大切な家族の一員であるワンちゃんと一緒に海辺のリゾートが楽しめます。
GLAMPING DIVAが大切にしているのは、愛犬と一緒に遊んだりくつろいだりする時間。コテージ内のプライベートプールは、お客様専用のものだけでなく、ワンちゃん専用プールも完備。客室内温泉も、ワンちゃんのための浴槽を個別に用意し一緒に入浴ができるようになっています。アクティビティは、プライベートクルージング、シーカヤック、ワンちゃんのご飯づくりなどワンちゃんと一緒に体験できるようになっています。単に同じ空間で過ごすというのではなく、一緒に何かをする楽しさを味わえるのがGLAMPING DIVAならではの魅力です。
部屋での食事は、丹後地方の新鮮食材が盛りだくさんのBBQまたはケータリング。姉妹施設のレストランではミシュラン星付きレストラン出身シェフによる創作料理、または新鮮な魚介を使った京懐石料理も堪能できます。
※写真はイメージです。
2020年7月22日OPEN!
滋賀県初の全室プライベートドッグラン付き施設「ドッググランピング滋賀高島」。ワンちゃんのことを一番に考えてつくられた施設では、琵琶湖の美しい風景を楽しみながら、贅沢にアウトドアを満喫することができます。
1日6組限定のプライベートドッグラン付グランピング施設。ドッグランにはドッグフェンスが設置されているため、ノーリードで自由に敷地内を走り回っても心配はいりません。またアジリティなどの遊具も備えられているので思いっきり羽を伸ばして遊んでくれそうです。
食事は専用ダイニング棟が全室個別に設けられているので、備え付けのBBQグリルでのBBQはもちろん、ワンちゃん用のご飯作りもできます。もちろんダイニング棟はエアコン完備となっており、どの季節も愛犬と一緒に食事が楽しめます。
琵琶湖まで徒歩1分。施設の目の前には日本最大の湖である琵琶湖が広がっており、ドッグランで思いっきり遊んだ後は、水辺の散歩のほか湖水浴も楽しめます。淡水でベタつかないので入りやすく、ビーチデビューには最適。ワンちゃんのくつろぎスペース「ドッグコット」、マリンスポーツ用の「フローティングベスト」や「ロングリード」、「ドッグキャリー」などレンタルグッズも豊富にあるので、お散歩や水辺のアクティビティを充実させることができます。
食事は、食事つきプランを選ぶと近江牛をはじめ、滋味あふれる野菜や湖魚など、滋賀ならではの新鮮な食材を使ったBBQが味わえます。ワンちゃんには、専門の管理栄養士監修による安全・安心の食事が用意されています。
またおすすめのアクティビティは、ドッググランピング滋賀高島でしかできないバームクーヘンづくり。お客様用、ワンちゃん用両方作れるので、滞在中はワンちゃんと一緒に優雅にティータイムを楽しみましょう。
※写真はイメージです。
優雅に自然を満喫するグラマラスなキャンプ。そんなグランピングの定義をきちんとカタチにしつつ、独自の魅力をふんだんに盛り込んだ3つの新施設がこの夏関西にオープンします。豪華なテントやコテージでくつろいだり、天然温泉で癒しの時間を過ごしたり、水辺で愛犬とリゾートを満喫したり、コロナ対策をしっかり行ってグランピングを楽しみましょう。以下にグランピングの旅をおすすめする理由と新施設の特徴をまとめました。
・グランピングのメリットは、「何も持たない」身軽さと宿泊施設の快適さ。アウトドアの装備も知識や経験も必要ないため、誰でも気軽に大自然の中でアウトドアレジャーが楽しめる。
・グランピング施設を利用するなら、スタッフの健康管理や除菌清掃を徹底するなど、引き続き新型コロナウイルスへの対策を実施。「密閉・密集・密接」の3密を避けた環境で、訪れた人が安心安全に過ごせるように整備されている施設を選びたい。
・今なお進化を遂げるグランピング。最近はそれぞれの特徴を明確に打ち出した施設が増えており、この夏も個性が光る新施設が続々とOpen予定。
・2020年8月には京都・宮津に日本最大級のグランピング場「GLAMPING VILLAGE HAJIME」が誕生。個性の光る4つのテントに加え、貸切温泉や大型プール、セルフバーを備えたスカイテラスなどを設置。子ども連れから女性、シニア、アウトドア初心者まで幅広い層のお客様にグランピングの魅力を伝える施設となっている。
・2020年7月には京都・宮津と滋賀・高島にペットと一緒にグランピングが楽しめる2つの施設「GLAMPING DIVA(グランピング ディーバ)」「ドッググランピング滋賀高島」がオープン予定。
・どちらの施設も一番の魅力はプライベートドッグランを備えていること。他家のワンちゃんを気にすることなく、自分たちのワンちゃんを遊ばせることができる。
・どちらも海近のロケーションにあるため、水辺のアクティビティや水辺のリゾートをワンちゃんと体験することができる。
・プライベートドッグランだけでなく、ワンちゃん専用のプールや温泉が備えられていたり、愛犬のご飯づくりやお菓子作りができたりと、ワンちゃんとの滞在を楽しめる設備やアクティビティが充実している。
・ワンちゃん用のアメニティやレンタルグッズも用意されているため、ペット連れでも手ぶらで出かけることが可能。
※本コラムは、2020年5月20日現在の情報に基づいて作成されたものです。
各施設の最新情報は、公式サイトをご確認ください。
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