
グランピングはテントを張ったり、キャンプ道具を持参したりする必要がなく手軽に大自然を満喫できたり、アウトドアが楽しめたりするニュースタイルのキャンプ。大自然を感じながらラグジュアリーな空間を楽しめるため、SNSに多数投稿されるなど、フォトジェニックな雰囲気に魅了されるおしゃれ感度の高い女子の間でも話題に。今や思い出づくりに女子会をグランピングで楽しむほどの人気ぶりです。
フォトジェニックを意識してグランピングを楽しむなら、出かけるグランピング施設のタイプやそこでどんなアクティビティをするのかによってもコーディネートを考えたいところです。
そこで今回は、グランピングに最適な、おしゃれ女子に人気のアウトドアコーデをご紹介します。
自然相手のキャンプでは、テントやタープの設営や食事の準備をしなければならないので、動きやすく汚れても気にならない服装が理想的です。さらに、ほぼ屋外で過ごすことになるため、長袖に帽子など、日焼け対策は必須。キャンプ場の設備によっても異なりますが、お風呂がなくシャワーだけで過ごさなければならない場合も想定しておく必要があります。汗をかいたり汚れたりしたらすぐ着替えができるように、多めに替えの服を持参するのがよいでしょう。
また、キャンプの大敵といえば、「虫」。特に蚊やブヨ、アブなど、人の血を吸う虫が活動する夏場のキャンプでは、トップスは長袖のシャツやTシャツ、ボトムスはロング丈のパンツといったように肌の露出を極力控えた服装が無難です。とはいえ、キャンプ場はエアコン設備などがないため、暑さをしのげる服装をする必要もあります。どうしても暑くて我慢できないときにはショートパンツの下にレギンスを合わせてレイヤードして穿くなどちょっとした工夫をしておくことをおすすめします。
また、天候の変わりやすい山間部でのキャンプの場合は、突然の雨でも大丈夫なように撥水加工を施したマウンテンパーカーが必須アイテム。昼夜の気温の寒暖差が激しいので夏は秋物のアウター、春や秋には冬物のアウターを持参するのがベストです。シューズは丈夫なブーツやスニーカーで靴底に滑り止めの付いているものをセレクトすれば多少のぬかるみでも滑りにくいので安全面の対策にも繋がります。
グランピング施設は、アウドドア色の強いテント型施設から、ラグジュアリー感を打ち出したコテージ型までバラエティーに富んでいます。基本的にエアコンやトイレ、お風呂、シャワールームなどの設備が整っているため、虫よけ対策や暑さ対策などをする必要がないのがうれしいところ。TPOや自分の好みに合わせて様々なコーディネートが楽しめます。
リゾートホテルのようなおしゃれなコテージタイプのグランピング施設に滞在するなら、ワンピースやマキシ丈スカートで女性らしいエレガントなスタイリングも楽しめます。アウトドア気分を盛り上げるならワンピースやスカートにパンツやレギンスを合わせたレイヤードスタイルにしてカジュアルな雰囲気をプラスしたコーデもおすすめ。アウターにはMA-1ブルゾンやデニムジャケットなどを羽織ればワンピースやスカートとの相性も抜群でスタイリッシュにきまります。
キャンプのようなアウトドア色の強いテント型のグランピング施設に滞在したり、自然体験などのアクティビティを楽しんだりするなら、アクティブに動き回れるパンツを中心としたコーディネートがおすすめ。トレンドのオーバーサイズのロングTシャツにデニムやワイドパンツ、足元はスニーカーといったカジュアルなスタイルがよいでしょう。
屋外でのアクティビティを楽しむときは、汗をかいてもいいように、インナーは速乾性のある半袖Tシャツにスキニーパンツを合わせたコーデがおすすめです。グランピングはシーンに合わせて自由に着替えられるのもメリット。少し厚手のスエット素材のパーカーなどで気温調節すれば、山の散策なども気軽に楽しめます。
汚れたり汗をかいたりすることが多く、日焼けや虫、暑さ対策などをしなければならないキャンプの場合、自ずとセレクトできる服装には限界がありますが、ホテルに滞在するのとあまり変わらないグランピングの場合は、服装の自由度が高く、トレンドを取り入れたコーディネートや自分好みのコーディネートを楽しむことができます。
グランピング施設は、テント型やヴィラ型、キャンピングカーを使ったトレーラー型などさまざま。テントといっても一般的なキャンプ用のテントとは違い、一部が透明になっていて室内から外の景色が眺められるドーム型のものや、ふかふかのベッドをはじめ、インテリアセンス抜群の家具や雑貨小物、照明などが備え付けられた豪華なテントがあり、快適さを保ちつつも乙女心をくすぐるかわいらしさを持ち合わせています。また、工夫を凝らし豪華に盛り付けた料理は、SNSに上げて自慢したくなるほど。
そんなグランピング施設を利用するなら、服装もオシャレにきめて出かけたいですね。テントやコテージでのんびりとくつろぐとき、アクティビティを楽しむとき、食事をするときなど、シーンに合わせて着替えを楽しむのもおすすめです。
アウトドア感の強いテント型に滞在する場合は、なるべく動き回りやすいようにパンツスタイルを取り入れるのがベスト。パンツの中でも女性らしいパンツスタイルにはストレッチの利いたゆったりオールインワンやコンビネゾンなら足さばきも軽快で楽ちんなのが特徴です。細い肩紐やガウチョタイプのパンツが女性らしさを演出してくれます。
インナーはシーンに合わせて保温性の優れたものや、動き回って汗をかきそうなときには吸湿性や速乾性に優れたTシャツをチョイスして、雰囲気に合わせてアクセサリーなどをプラスするとおしゃれなスタイリングが楽しめます。足元はスニーカーで今っぽく、動きやすさを重視したスタイルはデイリーにも着回せるのが特徴です。
プライベート感の強い雰囲気たっぷりのコテージなら、外の視線を気にせず過ごせるので、彼とのデートにもぴったり。リゾートスタイルで女らしさもアピールできます。マキシ丈のワンピース、フェミニンなオフショルブラウス&スカートで、女性らしさを演出したコーディネートはいかがでしょうか。夏場なら花柄やエキゾチックなオリエンタル柄など季節感あるプリントとティアードたっぷりのボリュミーなワンピースやAラインに広がる女性らしいデザインがおすすめです。冬場なら、防寒対策にレギンスをレイヤードしたスタイリングがいいでしょう。
アウターはサッと羽織れるジップアップパーカーでこなれ感あるスタイリングに。足元はスポーツサンダルを取り入れてアスレジャーチックに。ここ数年スポーツテイストを取り入れたファッションが主流なので、きめすぎないこなれ感あるスタイルはデイリーユースとしても取り入れやすいコーディネートといえます。
グランピングでは、機能性とファッション性の両方を重視したスタイリングが楽しめます。おすすめのコーディネートは、黒やネイビーカラーのロングTシャツにナチュラルな風合いのベージュのワイドパンツやチノパン。動きやすい上、スタイリッシュにまとめることもできます。今季トレンドのオーバーサイズなら、華奢見えや体型カバーも叶えてくれるのでうれしいですね。紫外線対策も視野に入れるならTシャツはなるべくダークな色合いのカラーをチョイスするのがベストです。
グランピングでは、参加するアクティビティやシーンに合わせた服装やスタイリングを心がけることも大切。代表的なアクティビティにおすすめのコーディネートを挙げてみました。
収穫体験は葉っぱに触れるとかぶれたり、虫に遭遇したりすることもあるので、トップスは長袖のシャツやニット、ロゴ入りTやプリントTで今っぽくおしゃれに、ボトムスはデニムで軽快に。
いちご狩りのような軽めの収穫体験なら、それほどアウトドアを意識したコーディネートでなくても大丈夫。冬場はニットにロングスカート、パンツ、アウターにはボアブルゾンやコートを合わせたコーディネートも。足元はブーツやスニーカーを合わせれば気負いのないスタイリングが楽しめます。
ハイキングやトレッキングなど、山のアクティビティに参加するときは、機能性のあるTシャツにジョガーパンツやスキニーパンツを合わせて動きやすさを重視したスタイルに。気温調節にはマウンテンパーカーを羽織って。足元は滑りにくいトレッキングシューズや履きなれたシューズがおすすめです。
海が近くにある施設でビーチグランピングを楽しむなら、水着はマストアイテムです。シーカヤックやSUPをするなら、ジム用のスポーツウェアでもいいでしょう。日焼けしたくない方は、ラッシュガードを羽織ることを忘れずに。水中の岩や貝類などから足を保護するためにはレギンスを用意しておくと足を切ったり、怪我をしたりせずに済むので準備しておくとよいですね。
少しリッチにクルージングを楽しむなら、カラフルな花柄やオリエンタル柄のマキシ丈ワンピースにストールを巻いておしゃれにきめましょう。
服装の自由度が高く、トレンドを取り入れたコーディネートや自分好みのコーディネートを楽しむことができるグランピング。実際のグランピングシーンから、季節ごとの着こなし術をご紹介しましょう。
春に1着あると便利なのがシャツワンピース。ワンピースとして着られるのはもちろん、羽織ものとしても使えるのでインナーにはトレンドのプリントTシャツをアクセントに、ボトムスはスキニーデニムでアクティブさをプラスしたアウトドアコーデにもぴったりのスタイリングです。また、トップスには伸縮性のあるデザインカットソー、ボトムスはロング丈のフレアスカートで大人カジュアルなコーディネートもおすすめ。足元はスニーカーを合わせてぬけ感のあるスタイリングに。
ワンピースはなるべくゆったりとしたものを選ぶと動きやすく、トレンド感もあるのでオーバーサイズがおすすめです。レギンスを合わせれば防寒対策もバッチリ。春先は、山間部では特に、朝晩が冷え込むのでマウンテンパーカーなどを用意しておくと安心です。
機能性の高いオーバーサイズのチュニック丈のトップスはゆったりとしたAラインがリラクシーで気負いなく着られるアイテムです。ボトムスはクロップド丈のデニムパンツで軽快に。チュニック丈のトップスにはレギンスを合わせたり、ワイドパンツを合わせたりと着回し力もあるのでグランピングには重宝するアイテムです。着痩せを狙うならオーバーサイズの半袖トップスをチョイスすれば二の腕や腰回りをカバーすることもできます。
秋になると冷え込んでくるので、トップスはニットやスエットを合わせて、ボトムスは黒スキニーですっきりとした印象に。オーバーサイズのスエットやチュニックタイプのニットを合わせるとトレンド感もアップします。ボトムスは黒のスキニーパンツなら、トップスもアウターも合わせやすいのでおすすめです。
アウターにはホワイトのボアブルゾンを合わせればメンズライクでも、もこもことした素材感が大人可愛いコーデに仕上げてくれます。バッグやスニーカーといった小物類で差し色をしてワンランク上のカジュアルスタイルを目指しましょう。
オーバーサイズのニットは伸縮性も抜群で、ゆったりと着られるのでリラクシーで動きやすいのもポイントです。最近ではパンツの裏地にボア素材を使ったデニムもあるので寒い冬には暖かく最適です。
アウターは防寒性を重視したロングダウンジャケットがおすすめです。軽くて動きやすさも抜群なのでグランピングにもぴったりのアイテムです。
ラグジュアリーな空間で大自然を満喫できるグランピングはアウトドアのニュースタイル。フォトジェニックな雰囲気に魅了されるおしゃれ感度の高い女子に人気です。グランピングでは、キャンプのように決められた服装に縛られることもなく、アウトドアを楽しみながらファッション性の高いスタイルが楽しめ、かつシーンに合わせて様々なスタイリングが楽しめます。
以下にグランピングを楽しむ際のおすすめのファッションとコーディネートをまとめてみました。
・機能性とファッション性の両方を重視したスタイリングが楽しめるグランピング。おすすめのコーディネートは、黒やネイビーカラーのロングTシャツにナチュラルな風合いのベージュのワイドパンツやチノパン。動きやすい上、スタイリッシュにまとめることもできる。
・SNS映えするため、テントやコテージでのんびりとくつろぐとき、アクティビティを楽しむとき、食事をするときなど、シーンに合わせて着替えを楽しむのもよい。
・アウトドア感の強いテント型に滞在する場合は、なるべく動き回りやすいようにパンツスタイルを取り入れる、プライベート感の強い雰囲気たっぷりのコテージなら、リゾートスタイルで女らしいスタイリングを楽しむなど、滞在先の雰囲気に合わせてコーディネートすればおしゃれの幅も広がる。
・グランピングでは、参加するアクティビティやシーンに合わせた服装やスタイリングを心がけることも大切。
※本コラムは、2020年5月21日現在の情報に基づいて作成されたものです。
グランピングコラム