2022年10月14日
アウトドアブームに乗りたい、自然体験を楽しみたいなどの目的で「キャンプを始めたい!」という方も多いでしょう。ところがキャンプにはテントの設営や火起こしといったアウトドアスキルが必要です。また、キャンプ場での過ごし方やマナー、決まり事などを知らずにキャンプに出掛けてしまうと、知識不足から恥ずかしい思いをしてしまうことも。これからキャンプを体験してみたい初心者キャンパーのために、経験者のキャンプ失敗談をもとに、必要な準備や対策方法を紹介します。初めてキャンプに挑戦したい人もぜひ参考にしてください。
目次
キャンプを楽しむためには、道具の持ち運びを始めいろいろな準備が必要です。キャンプ初心者が準備で失敗してしまいがちなポイントを解説します。
特に宿泊できるキャンプ場は山や川の近くなど、自然豊かな場所にあります。キャンプ場が不便な場所にある場合、長時間の運転など到着するだけで大変なことも多いでしょう。
到着後、キャンプ場の環境が過酷で安全なキャンプができない、上級者ばかりで周りに初心者キャンパーや家族連れなどがいないなど、キャンプ初心者には向かないキャンプ場を選んでしまうことがあります。
キャンプでは自分で必要な道具やギアを持ち込んで、上手に活用しながら思い思いの時間を過ごします。ところが準備不足により、現地で必要な道具が足りなかったなどのトラブルは初心者にありがちな失敗です。
キャンプ場へ荷物を運びこむときには、荷物をできるだけコンパクトにしたり、積み方を工夫したりといったスキルが必要です。キャンプ初心者の場合、スキル不足から車に荷物を載せきれない、車から降ろした荷物をキャンプ場まで手際よく運べないこともあるでしょう。
キャンプでの楽しみ方は千差万別です。ところが、キャンプ初心者はいざキャンプ場についても何をしていいか分からないことも。せっかく苦労してキャンプ場に着いたものの「思ったよりも楽しめない」とキャンプに来たこと自体を後悔してしまうかもしれません。
経験や知識不足から、キャンプ初心者がしてしまいがちな失敗をまとめました。
キャンプの居住スペースとして活躍するテントは、自分で設営・撤収をする必要がありますが、テントの取り扱い方がうまくいかないことで、以下の失敗をしてしまいがちです。
・ペグが刺さらない
・骨組みを組み立てられない
・不安定な場所に設置してしまう
・雨が当たる場所に設置してしまう
・撤収するときしまい方が分からない
・刺したペグが抜けない など
キャンプの醍醐味であるBBQも、以下のようにうまくいかないことも多いようです。
・火が起こせない
・うまく食材に火が通らない
・食材を焦がしてしまった
・食材の持ち込みで苦労する
・BBQグリルの部品を忘れて組み立てができない
・火が付いた炭が風で飛んでやけどしそうになる など
まだキャンプでの行動や道具の取り扱いに慣れていないキャンプ初心者は、怪我や事故につながる失敗をする可能性もあります。たとえばバーナーの取り扱いが不適切でやけどをする、薪割りに慣れていなくて怪我をするなどです。
ふだんとは違う環境で寝泊まりするキャンプにおいて、以下の原因で初心者のうちは夜眠れないことも多いです。
・暑い
・寒い
・虫が気になる
・深酒してしまった
キャンプ場は朝が早いため、翌日の体調不良にもつながってしまうでしょう。
撤収するとき、以下のように道具を間違った方法でしまってしまうと破れや錆など劣化の原因になります。
・雨でぬれたテントやタープをそのまましまう
・手入れをしないままグリルや調理器具をしまう
・テントやタープのたたみ方が間違ったまましまう
・部品を外さずそのまましまう など
キャンプを楽しむためには暗黙とも言えるマナーがあります。初心者はマナーを知らずに失敗してしまうことも多いでしょう。
キャンプは風や川、波、木々のざわめきなど自然の音を楽しむものです。以下のような行為はマナー違反となります。
・大音量で音楽をかける
・騒ぐ
・車のオーディオをつけっぱなしにする
・ペグを打つなどの音の出る作業を夜間に行う など
テントやタープの設営後、ケースや段ボールを放置したままにするのもキャンプ初心者がやりがちなマナー違反です。設営が終わったら、不要なものはすぐに片づけなければいけません。
風が強くなると、設置したテントやタープが不安定になることがあります。安定させるためには結び付けるロープやペグの数を増やさなければいけません。ただしロープを樹木に結び付けるのは厳禁です。木の皮がはがれてしまったり、重さに耐えられず枝が折れてしまったりといった自然破壊につながってしまいます。
正しいロープの結び方やペグダウンを身に付けていないこと、マナーを理解していないことで自然破壊につながる行動をキャンプ初心者はしてしまいがち。どうしても一時的に樹木にロープを結ぶなら、タオルやバンダナを巻いた上から短時間だけにするなどの工夫が必要です。
さらにキャンプ初心者は薪割りで芝を傷めてしまうこともあるので、注意が必要です。
キャンプ場では、決められたキャンプサイトの範囲内での活動が求められます。トイレに行くときなどでも、ショートカットしようと他人のキャンプサイトの中に立ち入るのは厳禁です。テントを踏んで物音を出す、干していたものが引っかかってしまうなどのトラブルの原因となってしまいます。
キャンプ初心者が他人のキャンプサイトに立ち入ったことで、トラブルとなることもあります。
「自然豊かな環境で愛犬を思い切り遊ばせてあげたい」と思う人も多いでしょう。キャンプ場は公共の場ですので、ノーリードはマナー違反です。ところが初心者はキャンプ場が私有地ではなく公共の場であることを忘れてしまい、ノーリードにしてしまうことがあります。ドッグランなどノーリードが認められている場所以外は必ずリードを付けて行動することが求められます。
キャンプ場によってそれぞれルールが決められています。たとえば火気厳禁のところなら、花火や焚火、キャンプファイヤーが禁止です。キャンプ初心者は「アウトドアなのだからどこでも花火や焚火ができるだろう」と先入観を持ちやすく、禁止事項を知らず知らずのうちに破ってしまいがちですので気を付けましょう。
「初心者だから失敗をしてしまうかもしれない」「上級者と比べるとキャンプ初心者の自分が恥ずかしい」などで、キャンプに挑戦したくてもなかなかできないという方も多いですよね。これからキャンプに挑戦してみたい人のために、失敗しないための準備を対策方法とともに解説します。
キャンプを楽しむのに最低限必要な道具を以下にまとめました。しっかり準備をしておきましょう。
・テント
・タープ
・テーブル
・チェア
・マット
・シュラフ
・ランタン
・調理用バーナー
・調理器具・食器
・日用品雑貨
テントやタープの設営や撤収は、事前に練習しておくのがおすすめです。一度、設営や撤収の流れを知っておけば、現地でも落ち着いて作業ができます。万が一のときのために説明書を持っていくのも忘れずに。
キャンプにおける一般的なルールやマナーはもちろん、目的地となるキャンプ場での決まり事をきちんと確認しておきましょう。
誰でもキャンプ初心者からスタートするため、「初心者で恥ずかしい」と思う必要はありません。けれども、いきなりのキャンプはハードルが高い、不安や心配があるという人も多いのでは。アウトドア体験を失敗なく、楽しく過ごしたいならグランピングからスタートするのがおすすめです。
初めてのアウトドア体験をグランピングで行うメリットを解説します。
グランピング施設にはテントやコテージ、ヴィラなどの宿泊施設が完備されています。さらに冷暖房やトイレ、シャワーはもちろんホテル並みの快適な設備やアメニティもそろっています。
キャンプと違って、多くの荷物を持ち込んだり、設営や撤収したりも不要です。手ぶらで楽しめるグランピング施設も多くあります。
キャンプファイヤー、焚き火、燻製作りやキャンプ飯作りなどのアクトドアアクティビティを気軽に楽しめるグランピング施設も豊富にあります。山や海、川などが近い施設なら、自然環境を思い切り楽しめ、釣りやトレッキング、SUPやカヤックなどのマリンアクティビティができるところもあります。
アクティビティに必要な道具もレンタルできるものが多く、準備も不要。スタッフやトレーナーから丁寧に指示が受けられるため、初心者でもアウトドアアクティビティを満喫できます。
キャンプ飯の代表であるBBQは、火起こし、グリルの設営、食材の持ち込みと準備と手間がかかります。グランピング施設では、面倒な準備不要でゴージャスなBBQが楽しめる、グランピングBBQを食事として提供しているところがほとんどです。
また食材の持ち込みが許可されていて、自分で好みの食材を持ち込んでBBQができる素泊まりプランを設けている施設も多くなっています。
グランピング施設は広大な敷地内にテントやコテージ、ヴィラが間隔をあけて設置されています。各お部屋のプライベートな空間が保たれているため、思い思いの時間を過ごせるでしょう。小さな子どもを連れてのファミリーキャンプやグループ旅行など、多少声を出したり、盛り上がったりしてもほかの利用客の目を気にせずにすみます。
ドッグラン付きなどペット同伴可能なお部屋なら、愛犬を許可されている範囲内で思い切り遊ばせてあげることもできます。
専門的な知識やスキルが必要なキャンプは、初心者にとってはハードルが高いもの。しかし、誰でも初心者からスタートするため「恥ずかしい」とは思わず、思い切って挑戦してみましょう。失敗なしで、快適かつ安心安全のキャンプを楽しみたいときには、グランピングをぜひ検討してみてくださいね。
グランピングコラム