2023年12月26日
サウナは健康によいというイメージがありますが、どのような効果・効能があるのでしょう。より効果的にととのうための入浴方法や頻度、気を付けるべき注意点を解説します。 サウナブームと言われて久しい昨今。「健康によい」というイメージがある一方で、具体的にどのような効果・効能があるのかはわからないという人も多いのではないでしょうか。この記事では、サウナによる効能や、より効果を実感できる入浴方法と頻度、入浴時の注意点を解説します。また、いまさら聞けない「ととのう」「ロウリュ」ってなに?という疑問にもお答えします!正しい知識と手順で、効果的なサ活を楽しみましょう。
サウナは健康に良いといわれますが、具体的にはどのような効能・効果があるのでしょう。
サウナで体が温まることで血行がよくなり、安静時の約2倍の血液循環量になるといわれています。血行促進効果により、さまざまな健康的効果が期待できます。
サウナの発汗作用により、汗とともに老廃物は体外に分泌されます。また、血行促進効果により酸素の摂取量が増え、筋肉の疲労回復の効果もアップします。
全身の皮膚が高温の空気の刺激を受けることにより中枢神経の活動が高められ、身体機能の調整が促されます。また、汗をかいてスッキリとした気分を感じることでストレスの解消になります。
心身ともにリラックスできるサウナは、いつも忙しくしている現代人にとって脳をゆっくりと休ませることのできる空間です。また、発汗作用はストレスホルモンの分泌を抑えるといわれています。血行がよくなり体が温まるため、筋肉の強張りも解けてリラックス状態を感じられます。
サウナと水風呂を繰り返すことで、温度刺激により自律神経の調整力が鍛えられます。
血行促進により、筋肉の血行不良が原因とされる肩こりや腰痛などのプチ不調の改善効果が期待できます。
安眠効果を期待するなら、低温のサウナにゆっくりと入るのがおすすめです。体が自然と休息モードに移行するため、快適な睡眠が得られます。
発汗により皮膚を老廃物が取り除かれる他、血行促進により必要な栄養と酸素が細部まで行き届き、肌のターンオーバーが促進されます。さらに不要なものがスムーズに排出されるため便秘も解消、それにより肌の状態が安定します。
さらに、ストレスの解消や自律神経を整えることにより低下していた肌のバリア機能が正常になり、ニキビなど肌荒れの改善にもつながります。
サウナに入るだけで痩せるということはありませんが、サウナは発汗作用により、脂肪の分解や老廃物の排出を促し、むくみの解消につながります。継続することで血行が良い状態を保てるため新陳代謝効果もアップし、痩せやすい体質を引き寄せます。
参考:公益社団法人日本サウナ・スパ協会|サウナ健康読本「サウナブック」
サウナの美肌効果についてくわしくはこちらの記事を参照ください。
▼サウナの美肌効果とは?美容サ活のためのサウナの入り方を解説!▼
https://www.resort-glamping.com/article/article_085/
最近では、サウナといえば「ととのう」という言葉がセットで思い浮かびますが、「ととのう」とは一体どのような状態のことでしょうか。より効果的に「ととのう」には、どうしたらいいのか解説します。
人によって感じ方は異なりますが「これまでに体験したことのない心地よさ」のこと。「ランナーズハイのような状態」と言う人もいれば「体も頭もほんわかと脱力しているみたいな感じ」と表現する人もいます。「とにかく気持ちがいい」と恍惚を感じる状態だと言われています。
サウナ初心者の中には「ととのう」という感覚がわからなくて、一度味わってみたいと思っている人も多いのではないでしょうか。
「ととのう」ためには方法があり、サウナ→水風呂→休憩を1セットとし、これを3回繰り返します。「ととのう」には医学的な根拠や効能はありませんが、このセットを繰り返すことにより、温度の高いサウナと水風呂の温度差で交感神経と副交感神経が刺激されるため、多幸感を得られると言われています。
また、サウナはスマホを持ち込めないため、デジタルデトックス効果があります。情報が遮断された空間で、頭を空っぽにして自分の体と向きあう時間は、まるで瞑想のような心地よさを感じるでしょう。効果的にととのって、究極のリラックスを手に入れましょう。
実はサウナは座る場所によって体感温度が違います。熱は上昇して高い場所に集まるため、上に行くほど体感温度は高くなります。より効果的に「ととのう」ためには、まずは下の段からスタートし、体が慣れてきて「もの足りない」と感じたら、より熱気を感じる上段へ移動するとよいでしょう。
公益社団法人日本サウナ・スパ協会では、サウナの使用頻度を週に2回と推奨しています。サウナにはさまざまな効能がありますが、頻繁に利用してもその効果があがるわけではありません。
しかし「ととのう」とはいわゆるハイな状態なため、依存症的に回数が増えてしまうことがあります。むしろサウナと水風呂を繰り返すことで、必要以上に交感神経が刺激されてしまう危険もあるため、正しい頻度でサウナを楽しむようにしましょう。
サウナで「ととのう(整う)」ための方法についてはこちらでくわしく解説しています。
▼サウナ上級者も必見の整う入り方とは?▼
https://www.resort-glamping.com/article/article_053/
サウナの効能をより効果的に感じるためにも、サウナの正しい入浴方法を知っておきましょう。
いきなりサウナに入るのではなく、最初に体を洗ってから湯船で体を温めます。サウナに入る前には、脱水予防のため水をコップ1杯程度飲んでおきましょう。体についた水分はしっかり拭いておくことで、より発汗効果が高まります。
サウナの入浴時間の目安は10〜15分です。とはいえ、あくまでも時間は目安と考えて無理はしないようにしてください。施設によって、サウナ室の温度や湿度などは異なります。ご自身の体調や体質に合わせて、体の芯までしっかりと温まったと感じたらOKです。
シャワーで汗を流してから水風呂へ入ってクールダウンします。汗を流さずにいきなり水風呂に入るのは、マナー違反であるだけでなくヒートショックを引き起こす可能性もあります。水風呂の目安は1分程度ですが、水風呂が苦手な場合には無理して入らなくても構いません。低めの温度のシャワーを浴びるなどして、熱くなった体を冷ましましょう。
クールダウンしたら、休憩です。屋外などの外気を感じられる場所での休憩がおすすめです。この時に、水分補給も忘れずに行ってください。休憩時間の目安は10分程度です。
このセットを2〜3回程度繰り返します。セットは同じ時間で繰り返す他、サウナの時間を15分→10分→5分と少しずつ短くしていく方法もあります。自分に合った方法を見つけることで、より「ととのう」感覚を体感しやすくなるでしょう。
サウナの入り方や入る時間については、以下の記事でもくわしく解説しています。
▼サウナの正しい頻度や入り方とは?▼
https://www.resort-glamping.com/article/article_093/
▼サウナに入るベストな時間は?
https://www.resort-glamping.com/article/article_074/
「ロウリュって、言葉は聞いたことがあるけれど、実はよくわからない」という人もいるのではないでしょうか。ロウリュとは、フィンランド式サウナの入浴方で、サウナストーンに水かけて蒸気を発生させることです。発生した蒸気によって体感温度が上がり、発汗作用がより促されるという仕組みです。
日本では長い間ドライサウナが主流でしたが、現在はロウリュを体験できるサウナも多く、サウナ人気のきっかけになったとも言われています。サウナストーンにかける水は、天然水やアロマ水などが使われることが多く、サウナで香りや効能を感じるという楽しみ方も生まれました。
ロウリュには、自分でアロマ水をかけるセルフロウリュと、自動で水が噴射されるオートロウリュがあります。セルフロウリュは、自分の体調に合わせて湿度や温度を調整できる魅力があります。一方、蒸気の近くにいる人の体感温度は上がりますが、サウナ室全体の温度は下がってしまいます。そのため、他の利用者の同意を得てから行うようにしましょう。オートロウリュは、一定時間ごとに水が自動で噴射されます。温度と湿度が常に良い状態が保てるため、多くの施設で導入されています。
ちなみに、「熱波師」と呼ばれるスタッフが大きなうちわやタオルであおぎ、サウナ内に蒸気を循環させるパフォーマンスをロウリュと呼ぶ施設もあります。厳密にはこのパフォーマンスはアウフグースといいますが、お客さんにわかりやすくするため、あえてロウリュと呼んでいる施設も多いようです。
サウナにはさまざまな効能がありますが、間違った方法で利用すると効果が半減したり、健康にマイナスになったりすることがあります。安全により効果的にサウナの効能を体感するために気をつけたい注意点を解説します。
入浴直前に食事をすると、消化器官に集まるはずの血液が体中に分散してしまうため、消化不良の原因になります。人によっては吐き気を感じたり胸焼けしたりすることもあるため、食事はサウナに入る1時間前までに済ませ、消化のよいメニューを選ぶのがベストです。また、空腹時の入浴は、低血糖になりやすく、転倒などのリスクもあるので避けるようにしてください。
脱水症状を予防するため、サウナに入る前には水分をしっかりとっておいてください。また、入浴中は発汗作用により大量の水分が失われるため、こまめな水分補給が必要です。
サウナ室の中は高温のため、髪や頭皮を守るためにもタオルやサウナハットで頭を覆って入るようにしましょう。のぼせ防止にも効果があります。
たまに、まるで我慢大会のようにサウナ室で頑張ってしまう人がいますが、これでは健康によいどころか逆効果になってしまいます。サウナの効能を十分に体感するためにも、無理をせず体調に合わせて利用してください。
持病や健康に不安のある人は、サウナの利用について医師に確認してから利用してください。また、妊娠中は脱水やのぼせ、立ちくらみによる転倒リスクなどもあり、サウナの利用は避けた方がよいと言われています。
以前は、サウナといえばドライサウナが主流でしたが、最近は日本でも多様なサウナを体験できる機会が増えてきました。サウナの種類による効果や効能の違いを解説しましょう。
施設によって温度は異なりますが、約80〜100℃の高温で、湿度は低いのが特徴です。日本の施設の多くは、このドライサウナを採用しています。
湿度が低いため発汗作用効果が高く、短時間で血行促進効果を実感できます。主に、疲労回復やリフレッシュにおすすめのサウナです。
細かい霧状の温水が上方から降ってくるイメージです。湿度が100%と高く、温度は約40℃とかなり低めの設定なので、湿度の低いサウナは息苦しくなってしまうという人は、ミストサウナを利用するとよいでしょう。
温度が低いことで副交感神経が優位になり、リラックスできます。主に、ストレス解消や安眠といった効能を求めている人におすすめのサウナです。
水を沸騰させ発生した水蒸気で、約40〜50℃の室温に温めるサウナです。下から蒸気が吹き出しているため、まるで体全体が温かい蒸気で包まれているような感覚になれます。
ミストサウナもそうですが、湿度が高いため高温による髪のダメージを気にしなくてよいというメリットもあります。主にリラックスや美肌効果などにおすすめのサウナです。
通常のサウナよりも温度が低く、サウナが苦手な人でも入りやすいのが特徴です。温度が低くても、大量の塩の効果によりドライサウナに負けないほどの発汗作用があります。
肌についた塩が溶けて透明になり、浸透圧によって毛穴の奥の汚れや脂を排出してくれます。美肌効果や体臭予防などにおすすめのサウナです。
今ではすっかり日本でも定着したロウリュは、フィンランド式サウナが発祥です。フィンランドのサウナは、基本は低温多湿のウェットサウナで、ロウリュの他に煙突のないストーブで木材を燃やして温度をあげるスモークサウナがあります。
フィンランドならではの特徴的なサウナといえば、氷のブロックでつくるかまくら型の小屋で楽しむ冬季限定のアイスサウナです。日本で体験するのは難しそうですが、スモークサウナはアウトドアサウナとして日本でも体験できる施設があります。
サウナの効果・効能と、効果的にととのうための入浴方法と注意点を紹介しました。最近は、サウナ専用施設だけでなく、スーパー銭湯やホテルなどでも気軽にサウナを楽しめるようになりました。正しい方法と効能を知って、より快適なサ活ライフを過ごしましょう!
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