車好きの私と彼のデートはいつもドライブ。遠方の観光スポットやアウトレットモールで
休日を過ごします。「最近話題のグランピングに行ってみない?」という彼の一言をきっかけに、私はインスタやネット記事を検索。そのうちに、インスタにグランピング施設の広告が入るようになり、目についたのが「グランエントランス広島三原」でした。
今度の休日に出かけてみないかと彼に提案してみたところ、「行こう!」とその場で即決。自慢の愛車に乗って関西から広島にドライブしながら出かけることにしました。
目次
関西方面から車で約4時間。三原久井ICを降りたら、あたりは山の風景に一変。
「あれ、雪、降ってる?」「一気にアウトドアムードだね」
心配そうに空を見上げる彼。
初めてのグランピングなら、山の方がアウトドアっぽさを味わるかも…と思ったのですが、普段の街遊びと同じ格好で来てしまった私たち。突然の雪に、ちょっとびっくり。一面の雪景色にドキドキワクワクのグランピング体験がスタートしました。
管理棟でチェックインを済ませた後、ルームキーを受け取ってお部屋へ、ドームテントは大きくて広〜い!施設ホームページの写真で見る以上の開放感です。直径7メートルあるのだとか。ベッドやソファなどの家具のほか、なんと、こたつまであります!ベッドカバーやクッションはキリム柄。こたつカバーはトナカイと、おしゃれでかわいい。
何よりも、エアコンやパネルヒーター、そして半纏と、寒さ対策は万全です。早速おこたに入って、降りしきる雪を眺めながら熱いコーヒーをいただきました。
「バレルサウナはいかがですか?あったまりますよ」というスタッフのおすすめに、早速サウナを予約。なんと宿泊客は無料なのだそうです。15時〜20時の間に予約をすれば1組1時間貸切で入れます。1,000円でレンタルした北欧テイストのサウナポンチョとハットに着替えて、早速サウナに。大きな樽型のサウナの椅子に座ると、木のいい香りに癒されます。
「じゃあ、ロウリュしよっか」最近サウナにハマっている彼が、ストーンに水をかけるとシュワーっという音と共に蒸気が立ち上ります。しばらくすると、肌の表面にじんわりと汗が。
「あったかーい!」「ととのう〜」4時間の運転疲れもいつの間にか癒されて、まったりとリラックス。あっという間の1時間でした。
バレルサウナのある管理棟は、インフォメーションセンター。シェルフには、インドア派にうれしいボードゲームのほか、バトミントンや花火など、屋外で遊べるグッズもずらり。また、歯ブラシや綿棒、ウェットティッシュなどが揃ったアメニティバーもあります。卓球やおやつ作りなどアクティビティもいろいろ。
「フリーバーだって、後で行ってみよ」「レンタサイクルもあるのね」と私たち。1台1,000円で借りられる自転車は、15時以降に借りて翌日の10時までに返却するとのこと。
グランエントランス周辺には、自然を満喫できるスポットがいっぱい!この日は雪でしたが、気候の良い時期なら、筆影山の山頂展望台から瀬戸内の多島美を眺めるのもいいし、白竜湖散策、その湖畔にある「道の駅よがんす白竜」などを覗いてみるのもいいですね。
施設の真ん中にあるファイヤーピットでアウトドアポップコーン作りができると聞いて、早速チャレンジすることになりました。300円で、ポップコーンメーカー(材料付き)をレンタル。メーカーに油と乾燥コーンを入れて、ピットの中央で燃える焚き火にかざします。
メーカーを焚き火の上で左右に振り続けいたら腕が疲れて、彼に代わってもらいました。ジムで鍛えた筋力を、こういう時こそ使ってもらいましょう。8分ほどで袋に移して、フレーバーパウダーをふりかけたら、紙袋を振って混ぜ合わせます。
「わーいい香り!」「でき立てはやっぱりおいしいね」
甘くてしょっぱいポップコーン。焚き火の暖かさに包まれて、幸せを感じるひとときでした。
テントサイトの真ん中にある透明のドームは、日没後、外側と内側のイルミネーションがキラキラのFree Barになります。ビアサーバーには、生ビールだけでなく、地元の素材を使ったクラフトビールなど、種類も豊富です。ソフトドリンク類もあり、オーダーすればカクテルも作ってくれるそうです。
音楽が流れるテント内は、アウトドアとは思えないほどおしゃれな雰囲気。さっきまでアクティブに動き回っていたキャンパーモードから、ナイトモードに。彼と乾杯して、ロマンティックな気分に浸ることができました。
夕食は、テントの隣にある専用の食事スペース(ガゼボ)でいただきます。大きなアメリカ製のBBQグリルは迫力満点。火力も強そうです。室内には薪ストーブがあり、3,300円(薪1束付き)というのでオーダーしてみました。ストーブの中に着火剤を置いて、大きめの薪を囲うように組んでいきます。
火をつけると、だんだんと薪が燃えはじめ、パチパチと音が聞こえてきます。薪が燃えるいい匂いが漂う頃には、室内全体が暖かくなってきました。薪ストーブの前から動かない彼。火の様子を見ては、薪をくべたり、空気を入れたりしています。焚き火や薪ストーブは、男子のキャンプ心に響くのかもしれません。
せっかくなので、焼きマシュマロも体験してみました。金串の先にマシュマロを刺して、ストーブの中に。これが意外と難しく、ぼんやりしているとすぐに焦げてしまいます。火に直接当たらないように、金串を転がしながら全体を温めるのがコツ。きつね色になったマシュマロを口に入れると、中からとろーり溶け出して、クセになりそうなおいしさです。こちらは無料で体験できます。
スタッフがテーブルに用意してくれた食材は超豪華!全部食べ切れるのかちょっと心配になるほどです。食材はすべて地元産にこだわっているとか。広島産牛のステーキに三原のブランド神明鶏のもも肉と串焼き、地元農家のサラダに、三原市の名物・やっさタコのたたき、スキレットにはラタトィユとカマンベールチーズのフォンデュ…メニューを見るだけでおいしさが伝わってきます。
肉の焼き加減にこだわる彼にBBQは任せることに。
「あっ、このバゲット、八天堂だって!デザートも八天堂だ!」
パンが大好きで、八天堂のクリームパンが大好物の私。予想もしてなかった八天堂づくしにテンションが上がります。
新鮮な旬の素材を強火で焼いたBBQは、どれも美味。味の濃い野菜や歯応えのいいやっさタコにも、おいしい素材をその土地でいただく幸せを感じます。初めて食べた八天堂のバゲットも、BBQグリルで焼いたせいかさらにおいしい。デザートのクリームパンベキューもペロリと食べちゃいました。
夕食をたっぷり食べたのに、目覚めがすっきりしているのはアウトドアだからかな。テントの窓部分から差し込む朝日に、清々しい気分です。施設内を軽くお散歩すると、いい感じにお腹が空いてきたので、朝食作りをはじめることに。
朝食のパンもやはり八天堂。ピザのような平たいコーンチーズパンとハーブが入ったソーセージをグリルで焼いて、地元産野菜のサラダと一緒にいただきます。そして、県内で人気という尾道浪漫珈琲のドリップコーヒーも。
初めてのグランピングでしたが、チェックインした後もアクティビティがたくさんあって退屈することがありません。自分たちの思い通りのペースで過ごせるのが魅力だなと思いました。
予約時には想定もしていなかった雪に見舞われましたが、室内は暖房が万全だったので寒さを感じることもなく、温かいテントでこたつの中から雪景色を堪能できて感激しました。季節に合わせてエリアやロケーションを選びながら、これからも2人で色んなグランピングを楽しんでいきたいと思っています。
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