社会人3年目になった一人息子は茨城県で一人暮らし。関西からはじめて夫婦で息子を訪ねることになり、その際に息子が予約してくれたのが「グランピングヴィレッジIBARAKI」でした。
コロナ禍のご時世ということもあり、他の宿泊者との接触も少なく、安心して過ごせるグランピング施設で、久しぶりに家族水入らずの時間を満喫してきました。
目次
グランピングヴィレッジIBARAKIは、常磐自動車道「北茨城IC」を下りてから10分ほど。国道6号線を北上すると右手に「Glamping Village IBARAKI」の大きな看板が見えてくるので、迷うことなく到着できます。
駐車場は、グランピングエリアに隣接する温浴施設「海の露天風呂 湯かっぺ」と共用になっています。磯原海岸に面しているため、車から降りると磯の香りと潮風が心地よく感じられました。
道路を挟んだ斜め向かいには、ファミリーマートがあります。私たちは、高速を降りてすぐに見つけたスーパーであらかじめ飲み物などを購入しましたが、施設に到着してからでも飲み物や食材などを買い足したいときには便利に利用できそうです。
グランピング施設の管理棟は、入浴施設「湯かっぺ」内にあり、兼用のフロントでチェックインするようになっていました。チェックイン時にスタッフからは、滞在中は何度でも無料で「湯かっぺ」が利用できるとの案内が!現在はコロナ禍の影響で朝風呂は中止しているということでしたが、希望すれば、午前10時のチェックアウト後でも入浴可能なのだそうです。お風呂好きの方にはうれしいサービスですね。
管理棟の建物の中には、全席オーシャンビューのテラスがあり、私たちが到着したときは、若い人たちのグループがちょうどBBQを楽しんでいました。海に面して大きなガラス窓があり、水平線を望む絶好のロケーション。壮大な太平洋を目前に、おいしそうなお肉や魚介類の焼ける音や香りが広がっています。アウトドア気分が一気に感じられ、グランピングへの期待感もぐっと高まりました!
部屋タイプは、ドームテントとトレーラー型の2種類。私たちは「エアドーム」というドーム型になったテントに宿泊しました。
テントのなかに入ると、目の前に太平洋の絶景が!ドームの一面が透明になっていて、ソファに座って外を眺められるようになっていました。私たちが宿泊した日はあいにくの曇り空だったものの、海が間近なため、遠く水平線まで眺めることができました。室内にいながらでも、大きな波音と波しぶきが感じられました。
室内にはエアコンがあり、思った以上に快適。旅館に用意されているお着き菓子のように、コーヒー、紅茶などとともに、ウェルカムスイーツが用意されていて、気が利いているなと思いました。さっそくお茶を淹れつつ、ソファでオーシャンビューを楽しみました。
ドームテントの横には、清潔できれいなトイレ、シャワー、洗面台も。キャンプ場のように共有ではないため、他のお客さんに気兼ねすることなく好きなときに使用できる個別スペースです。
ドームテントからは、磯原海岸のシンボル的な存在である「二ツ島」が見えます。夕食まで時間があったので、歩いて近くまで見に行くことにしました。海沿いの遊歩道を散策すると、潮風がとても心地よく、ダイナミックな波しぶきが上がるのも見えました。
「二ツ島」は動物の象の形に見えることから、近年パワースポットとしても有名だそう。「たしかに象に見えるね!」と家族で大盛り上がり。夏場は多くの海水浴客でにぎわうらしく、海水浴とともにグランピングをするのも楽しそうだなと思いました。
夕食は、ドームの横にある宿泊者専用のオープンエアのデッキスペースでいただくようになっています。波音や潮風を感じながらの、アウトドア感満点の中BBQ。自然とテンションが上がります。
地元食材を使った豪華なBBQメニューで、山海の幸のバランスがよくボリュームたっぷり。常陸牛ステーキ、地元・大津港で水揚げされた海鮮(この日はホタテ、有頭エビ、ハマグリ)など、ここでしか食べられない食材もそろっていました。
BBQメニューのなかでも、息子が特に気に入っていたのがオリジナル料理の「茨城県産豚三枚肉の壺漬け」です。秘伝のからしソースにからめた豚バラ肉を焼いていただくというもので、韓国料理風のピリ辛でくせになる味わいでした。
アヒージョなどのスキレット料理やチーズ石焼ビビンバと変化にとんだメニューに舌鼓。スキレットや石焼鍋ごとガスグリルに乗せるだけで、本格的な料理が完成するようになっています。ガーリックステーキソースや自家製ソース、からし焼きソースなどソース類も豊富。料理によっていろいろなソースによる味の変化が楽しめるので、BBQを最後まで飽きずに楽しめました。
デザートはチーズケーキの生地の入ったスキレットをグリルに乗せ、30分蓋をして焼いて食べるベイクドチーズケーキ。地元で有名なチーズケーキ専門店「かんらくヤ」のもので、グランピングヴィレッジIBARAKIの系列店ということで、管理棟でお土産として販売もしています。最後にいただくのを楽しみにしていましたが、全員お腹いっぱいで、デザートを前に泣く泣くギブアップ。しかし、どうしてもこのチーズケーキは外せない!と、冷蔵庫に入れておき、朝食のときに焼いて食べることにしました。
食べきれないほどのごちそうにお酒もどんどん進み、夫も久しぶりに息子と飲めて上機嫌。自然のなかで、久しぶりの親子の会話も弾みました。
食事を堪能した後は、お楽しみの入浴タイム。お部屋に備え付けのフェイスタオル、バスタオルを持参して「湯かっぺ」へ向かいました。半透明のドームテントからは明かりが漏れて、外から見てもとてもきれいです。
湯かっぺは高濃度人工炭酸泉のお風呂で、疲労回復や健康増進に効果があるとか。壁に書かれてある炭酸泉の入浴法に従ってゆっくりとお湯に浸かります。少しぬるめのお湯は長風呂にぴったり。いつもよりゆっくりとお風呂タイムを楽しめました。
入浴していると開け放たれた窓の向こうから聞こえてくるのは、大きな波の音。あいにくと日が落ちて真っ暗なため景色は見えませんでしたが、波の音の大きさで海までの近さが分かります。夕方や朝風呂の時間帯なら、雄大な太平洋を眺めながらのぜいたくな入浴タイムが楽しめるはずです。
食事を堪能した後は、お楽しみの入浴タイム。お部屋に備え付けのフェイスタオル、バスタオルを持参して「湯かっぺ」へ向かいました。半透明のドームテントからは明かりが漏れて、外から見てもとてもきれいです。
湯かっぺは高濃度人工炭酸泉のお風呂で、疲労回復や健康増進に効果があるとか。壁に書かれてある炭酸泉の入浴法に従ってゆっくりとお湯に浸かります。少しぬるめのお湯は長風呂にぴったり。いつもよりゆっくりとお風呂タイムを楽しめました。
入浴していると開け放たれた窓の向こうから聞こえてくるのは、大きな波の音。あいにくと日が落ちて真っ暗なため景色は見えませんでしたが、波の音の大きさで海までの近さが分かります。夕方や朝風呂の時間帯なら、雄大な太平洋を眺めながらのぜいたくな入浴タイムが楽しめるはずです。
お風呂から上がると、息子はリラックステラスで読書中。壁一面にマンガがずらりと並んでいて、夜の21時まで読書や休憩に利用できます。「マンガ喫茶みたい」と好きなマンガをテーブルに積み上げて読んでいました。
リラックステラスの一角には、滞在中、ソフトドリンクが何度でも無料で利用できるドリンクバーもありました。お風呂上りに冷たいドリンクが楽しめます。
アルコールは有料ですが、ビールやチューハイなど3種類が用意されていて、2,000円で15時から20時まで飲み放題で利用できるのだとか。私たちは飲み物を持参したため利用しませんでしたが、グループ旅行などでお酒をたくさん飲むなら、お得で便利なサービスだと思いました。
テントに戻ると、私たちのテントのすぐ横のキャンプファイアスペースにスタッフの方が火をつけに来ていました。私たちの泊まったエアドームBは、テント横のデッキからも焚き火が見える特等席。潮風に当たりながら、揺れる炎を眺めつつ、まったりと夜を過ごす…こんな過ごし方もグランピングならではですね。
敷地内に点在しているトレーラーハウスのライトアップも美しく、暗くなってからもアウトドアの良い雰囲気が感じられ、波音を聞きながらあっという間に眠りにつきました。
翌朝、バスケットに入った朝食が運ばれてきました。夕食のBBQと同じく、朝食もこれまたボリュームたっぷり!クロワッサン&バターロール、大きなソーセージが2種、サラダ、コーンクリームスープ、ゆで卵、グリーンスムージー、焼きティラミスというラインナップ。グリーンスムージーは、ほんのりとした甘みが効いていて飲みやすく、野菜が苦手という方でもおいしく感じられると思いました。夕食同様、オープンエアの空間で、潮風を感じながらいただきました。
焼きティラミスは、見た目はシフォンケーキのようで食べるとティラミス味という、ユニークなスイーツ。これも「かんらくヤ」の名物のようです。前日食べきれなかったチーズケーキもあったので、「デザート2種類も食べきれるだろうか…」と思っていたところ、「食べきれない場合は、テイクアウト用の袋をお付けしているので、そこに入れてお持ち帰りしてくださいね」とスタッフの方から案内が。ちゃんとテイクアウトできるよう心遣いをしてくれているのもうれしいですね!
朝食時、スタッフの方に近場の観光スポットをたずねると「大津港」を勧められました。車で10分ほどのところにあり、新鮮な魚料理が食べられる漁協直営の市場食堂や地元海産物の直売店があるとのこと。チェックアウト後、車を走らせ、立ち寄ってみました。朝食後でお腹いっぱいのため、残念ながら食事はできませんでしたが、代わりに漁港内を散策してみたり、併設されている北茨城市漁業歴史資料館「よう・そろー」をのぞいてみたりしました。
その後足を延ばして、岡倉天心ゆかりの「五浦岬公園」や「六角堂」を訪問。緑の松林に岩礁に打ち寄せる白波、風雅な茶室など、まるで日本画を思わせるような絶景を楽しみました。
壮大な太平洋の絶景、きれいな設備や施設、スタッフの方の丁寧な対応と心遣い。「グランピングヴィレッジIBARAKI」では、とても充実した家族の時間を過ごせました。
キャンプのような開放感にアウトドア好きの夫も息子も大満足。アウトドアがちょっぴり苦手な私も温泉やホテル並みの設備があって大満足。また、季節や場所を変えて、家族グランピングを楽しめたらいいなと思いました。
クチコミ・体験記