仕事に家事、育児。さらに続く自宅での自粛。たまりにたまったストレスや疲れを自然のなかでリフレッシュしたい、そして夫婦ふたりきりの時間を持ちたい…そんな私たちが選んだのは「グランピング」でした。
都心からもアクセスしやすい「杓子山ゲートウェイキャンプ」で、非日常感と贅沢感の両方を味わえる時間を夫婦で満喫してきました。
目次
普段は仕事に家事、育児となかなか自分の時間が持てません。夫も在宅勤務が増え、家事の負担は私にのしかかり…。ストレスや疲れで爆発しそうなことを夫に訴えたところ「じゃあ、たまにはふたりでリフレッシュしよう!」と出かけることに。子どもたちは私の両親が預かってくれることになりました。
せっかくのふたりの時間。ところが「おいしい料理やゆったりできる空間でリフレッシュしたい」私と「自然のなかでリフレッシュしたい」夫の意見がぶつかりました。キャンプやアウトドアは虫や暑さが嫌だし、荷物も多くて準備も時間がかかるし…。そんなとき、夫が見つけてきたのが「グランピング」でした。
快適な空間、準備いらずでワンランク上のキャンプが体験できるとか。自宅からアクセスしやすい「杓子山ゲートウェイキャンプ」のサイトを見ると、壮大な富士山においしそうな料理、リゾートのような部屋…「これなら!」と夫婦で未体験のグランピングを「杓子山ゲートウェイキャンプ」で楽しむことにしました。
当日、都内の自宅から車で「杓子山ゲートウェイキャンプ」へ出発しました。
東京方面から中央道にて富士吉田西桂スマートIC下車。さらに10分ほど車を走らせて到着しました。500m手前に看板があり、迷うことはありませんでした。ゲート付近の無料駐車場に車を停め、まずはフロントへ向かいます。
ゲートをくぐると、ログハウス風の外観のフロントやレストランスペースがありました。フロントで受付をする前に、レストランでウエルカムドリンクとして山梨産のぶどうジュースやコーヒーをいただきました。運転後の夫もほっと一息ついていました。
チェックインは15時から。私たちは早めに到着したため受付前にお昼ご飯を済ませることにしました。現地から車で10分ほどの場所に市街地があり、飲食店やコンビニなどの施設がそろっています。
スタッフにおすすめを聞いたり、ネットで情報を調べたりしたところ「吉田うどん」が有名だとか。昼食はうどんに決まり!と市街地へ車で向かいました。
「白須うどん」というお店で、吉田うどんをいただきました。水がきれいな場所で作られたうどんは、格別のおいしさです。
まだ少し時間があったので、「もんぶらん」という喫茶店でお茶をすることにしました。
メニューが豊富で、パフェなども充実。夫婦で驚きながら選びました。静かな店内で、夫とふたりでお茶を楽しむのなんて何年ぶりでしょうか。
のんびりしていると、そろそろチェックインの時間になったので、「杓子山ゲートウェイキャンプ」へ戻りました。
時間になったのでチェックインを済ませるため、フロントに向かいました。受付後、お風呂の時間の確認、夕食、朝食の確認が行われます。フロントには山梨県産のワインやぶどうジュースなどを購入できるスペースもありました。
いよいよお部屋へ!ルームキーではなく、渡された紙に書かれている暗証番号を入れて解除するタイプでした。部屋に入ると…広さにビックリ!夫婦ふたりはもちろん、子どもたちを連れてもゆったり過ごせそうです。
シングルベット2つは富士山を拝める位置にスタンバイ。机とベンチもありました。テントの一部が窓のようになっているため、富士山の景色をふたりじめしながら過ごせます。大迫力の富士山がこんなに近い環境なのに、空調の整った快適なお部屋です。
設備も鏡、ドライヤー、木製テーブル、キャンプ用ソファに、ランタン、虫よけ、除菌スプレーも準備されているので快適に過ごせそう。手ぶらでも問題なく来れそうです。
滞在中、昼、夕方、夜、朝と変化する富士山の表情を楽しめました。とくに夜月に照らされる富士山は、何とも言えない幻想的な雰囲気でした。
なお、ドームのなかにトイレはなく、フロント付近やドームテントエリアの水場などに点在していました。
今回、夫婦ふたりでのグランピングだったので滞在中はのんびり過ごしました。施設内を散策したり、カフェテラスでお茶をして夫婦の会話を楽しんだり。
ふと窓に目を向けると富士山。ふだんと違った静かでおだやかな環境で、夫とふだんなかなか話せない話もできました。
駐車場には、杓子山トレイルのコースと展望台の看板がありました。アクティブなグランピングを楽しみたい人にも向いていると思います。子どもを連れていたら、家族で軽くトレイルコースに挑戦するのもいいかな、と思いました。
仕事もひと段落したところ、気が付いたらお風呂の時間になっていました。
貸し切りお風呂は3箇所(無料2箇所・有料500円1箇所)あり、私たちは無料のお風呂の予約をしておきました。部屋からバスタオル、ボディタオル、バスマット、歯ブラシ、歯磨きの入ったネットバッグを持参し、お風呂に向かいます。
お風呂場は60分の時間制、シャワー室と湯船が完備され両方とも整理整頓されている印象です。実際に入浴する前、スタッフの方がチェックをするので安心して利用できました。
湯船は半露天風呂で、景色を見ながらゆったりお湯につかれます。ちょうど夕方の時間帯だったため夕日が沈む風景が楽しめました。夜だと川口湖方面の夜景も楽しめるそうです。
いつもは子どもたちとバタバタお風呂に入っているため、こんなにのんびり湯船につかるのも久しぶりです。貸切なので、ほかのお客様のことを気にせずゆったり過ごせるのも嬉しいですね。自然の風景を贅沢に楽しみながら、日頃の疲れがじっくりとほぐれていくのが分かりました。
お風呂から出たら、いよいよ夕食です!ドームテントの隣にある屋根と窓付きのスペースでBBQを楽しみます。時間になると、スタッフの方がドームテントへ呼びに来てくれました。BBQコンロの準備や食材は、あらかじめ机の上に用意。私たちは座ってすぐにBBQをスタートできます。
用意されていた食材は、サーロインステーキ~バルサミコソース~、富士桜ポークのロース、牛ハラミ、豚肉、ウインナー、野菜とベーコンの串、バケット、アヒージョ、サラダ、パイナップル。
BBQグリルを使って、食材を焼いていきますが、セルフスタイルのためアウトドアクッキング感が楽しめるのと、食事のペースに合わせて食べられるのがいい感じ。食材を乗せるだけなので、夫も腕の見せ所と、率先して動いてくれました。
内容は本当にボリューム満点!肉、魚介、野菜、さらにデザートにパイナップルが用意されていました。単に食材を焼くだけのBBQではなく、串物やアヒージョといった変わりメニューもあり、飽きずに楽しめました。バケットはそのまま食べる、アヒージョのオリーブオイルに付ける、具材を挟んでサンドイッチ…といろいろな食べ方で味わいました。
パイナップルは、焼いて食べるのがおすすめと聞き、グリルで炙っていただきました。パイナップルのジューシーな甘さに香ばしさ、そしてお肉を食べたあとだったので、口のなかがさっぱり!大満足のBBQでお腹いっぱいに。
今回、私たちは食事つきのプランを利用しましたが、素泊まりプランなら好きな食材を自由に持ち込んでBBQできます。子ども連れなら、子どもの好きな食材を持って行くと好き嫌いなく食べられて楽しめそうです。
翌朝、夕食のBBQを取った場所と同じスペースで朝食をいただきました。朝食の時間になると、スタッフの方が声をかけてくれます。テーブルの上には、カトラリー、サラダ、スクランブルエッグ用の卵、ソーセージ、ブロッコリースープ、パン3種、ヨーグルト、コーヒー、紅茶、お茶などが入ったバスケットが用意されていました。
一通り朝食の説明を受けた後、スタッフの方が調理をしてくれます。メニューはスクランブルエッグとブロッコリーのスープ。調理をしているスタッフの方に、近隣のおすすめスポットを聞いたところ、河口湖付近の観光と、富士山と五重塔が一緒に撮影できるという新倉山浅間公園がおすすめと教えてくれました。
10分ほどで熱々の料理が完成。朝の新鮮な空気と自然を堪能しながら、ホテルのモーニングのような朝食をいただきました。いつも朝はバタバタ…誰かが作ってくれた朝食を食べるなんて、何年ぶりでしょうか。夫婦でゆったり会話を楽しみ、最後のコーヒーを飲んで朝食を終えました。
チェックアウトをしてから、一路都内の自宅へ向かいました。テレワークが増え、自宅が仕事場になり、落ち着かない日々を過ごしていた夫も、静かな自然のなかで、リフレッシュした様子。私も久しぶりにゆったりとした時間を過ごせました。
今度もし来ることがあれば、子どもたちを連れて家族4人でグランピングを楽しみたいと思います。回れなかった観光スポットも周辺にたくさんあるので、次はまた違った楽しみ方ができそう。
自宅に帰ってからは、また慌ただしい日々が始まります。今回、富士山やおいしいBBQ、そして自然にもらったパワーで、また妻として母として頑張ろうと思います!
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